マッピー号 ハッピーローズフェスタに出動!松菱百貨店

2025年5月17日(土)18日(日)の両日、三重県津市「松菱百貨店」の移動デパート「マッピー号」が、レッドヒル ヒーサーの森・朝あさつみ津味で行われるハッピーローズフェスタ参加のため、津市高尾町に出動した。



津駅からはおよそ30分のドライブとなったが、高尾町は広がる水田に囲まれた、日本の里山の原風景を思わせる、気持ちの良い「田舎」だった。今回は松菱百貨店の外商部の方々にも日替わりで参加してもらい、陳列準備や品出し、レジ打ちなど、デパート新聞社と松菱の共同作業となった。
前日の金曜日の準備中から怪しかった空模様だったが、土曜日は朝から雨。それも一時は豪雨となり、結局止むことはなかった。日頃の行いは大事だなぁという思いを強くした。
日曜日は一転して朝から晴天で、気温も急上昇し、天気は目まぐるしく変化した。
マッピー号は先月26日27 日の週末にも、中日新聞津ハウジングセンターに出動し、松菱百貨店7階に出店している「選べるガチャガチャランド」の選べるガチャガチャカプセルを販売した。マッピー号は中々の頻度で出動しているのがお判りいただけたと思う。


今回は、ローズフェスタの会場となった農産物直売所「朝津味」のフードコートの一角をお借りして、前回のガチャガチャに加え、松菱4階に出店している「食べる本屋さん」から、100冊を超える絵本や文庫本を運び込みディスプレイした。
ガチャガチャは100円から5 0 0 円まで100円ごとに5つの価格帯があるが、300円のカプセルの種類が多く、合計で300個近いお買い上げがあった。但し、松菱7階の本店の様に、近畿、東海といった遠方からのお客様はさすがに少なく、まとめ買いのお客様は数人に留まった。選べるガチャガチャは神奈川県の鎌倉と三重県の津だけの販売なのだが、ガチャガチャマシーンがなくても、お客様は違和感なく、手に取って吟味していた。
ファミリーのお客様は、買い上げ率こそ高かったものの、合計で1~ 3個がせいぜいで、客数のわりに単価が上がらない状況は土曜日曜とも変わらなかった。
書籍は、松菱4階で特集している山本周五郎作品の動きはあったものの、ファミリー向けに持ち込んだ絵本は期待通りにはいかなかった。本屋で初見の商売は難しい様だ。
更に、新進の陶芸作家である菅谷さおりさんの備前焼をご本人に接客販売して貰った。販売した備前焼は、普段は松菱7階の「畔のレストラン」で展示販売されている物だ。筆者は素養がないので判らないが、岡山県に端を発する備前焼の特徴は、釉薬を使わない独特の製法により、素焼きの様に光沢がなく素朴で重厚な印象を受ける。焼き物に詳しいお客様も多く、15点ほどのお買い上げがあった。正直、意外な収穫と言える。
満開のバラと、ダンスイベントなどを見て、地元産直の野菜果物の購入した後、フードコートで食事をとるお客様が、我々のマルシェに寄ってくれた様だ。
但し、地元の百貨店「松菱」店内に、「選べるガチャガチャ」や「出版社直販の本屋」があることを知らないと言うお客様がほとんどだったので、マッピー号の出動はお店の存在告知としては極めて有効だった。
その一方で、矛盾する様だが、接客をしていてインスタなどのSNSを見て、既にガチャランドや本屋さんを知っているという人も意外と多かった。チラシなどの紙媒体が主流の世代には解らない、雲の上の広告手法が存在する事を痛感させてくれた出張販売だった。

デパート新聞編集長