選べるガチャガチャと秋まつり開催 – 松菱百貨店

西日本初登場 手に取ってカプセルを選ぶ企画

 三重県津市の松菱百貨店では、去る10月4日(水)から9日(月・祝)まで6階大催事場において「選べるガチャガチャと秋まつり」が開催された。

 10月6日(金)から8日(日)まで津市最大の伝統行事である「津まつり」が4年ぶりに盛大に開催されたこともあり、会場内は、まつり帰りの親子連れなど、多くの来店客で賑わいを見せた。

 催事のメインは選べるガチャガチャ。通常、ガチャガチャというのはガチャガチャのマシンに硬貨を入れてレバーを回すとカプセルが出てくるものだが、催事場内には数百種類のカプセルが入ったかごが並べられ、欲しいカプセルを選べるという斬新な形となっていた。この販売スタイルは鎌倉市の小町通にある「ガチャガチャの杜」で考案され世界中の方々に喜ばれているという。来店客は思い思いにカプセルを手に取り、目を輝かせて自分の欲しい種類のカプセルを探していた。欲しかったカプセルを見つけた来店客が仲間同士で口々に「夢みたいで嬉しい」と話し合う姿が数多く見られた。

 次に人気だったのが岩手県大槌町から初出店の「どんりゅう庵カレー」だ。この「どんりゅう庵カレー」は肉や野菜のたっぷり入ったトマトベースのカレーで大人から子供まで、誰でも食べやすい味。取材に応じてくれた大島榮三シェフは「どんりゅう庵カレーは岩手県大槌町のどんりゅう庵で植山竜太郎シェフが手間暇かけて調理したルーを毎日、直送してくれています。注文が入ると一人前ずつお作りしています。多くの来店客に美味しいカレーを食べていただき、本当にありがたく思います。」と語ってくれた。記者が訪れたのは、「津まつり」開催中の土曜日ということもあり、お昼時から夕方まで、注文が途切れることは無かった。

 「どんりゅう庵」は岩手県大槌町で2012年春から営業をしており、店舗は数度の移転を経て、現在は三陸鉄道大槌駅前にあるカレー店。店の運営は、一般社団法人東日本大震災雇用・教育・健康支援機構(通称:震災機構)が行っている。

 「震災機構」は2011年の東日本大震災の発生後、東日本大震災の復興支援を行うため2011年に設立された公益社団法人。震災による津波と、その後に発生した火災により甚大な被害を受けた岩手県大槌町の復興支援活動を行っている。また、岩手、宮城、福島の三県の学校に対する修学旅行支援や日本全国の社会福祉協議会へカプセルトイを寄付する活動等を行っている。

 今回は神奈川県鎌倉市で評判の菓子店、鎌倉ニュージャーマンが特別出店。かまくらミニ(5個入り864円、3個入り454円)、かまくらボーロ(10個缶入り1080円、5個入り378円)の2種類のお菓子が販売された。「かまくらミニ」はしっとりとしたスポンジの中にカスタードクリームが入った、後味すっきりのお菓子。「かまくらボーロ」はサクッと愛らしい懐かしい味わいでミルキーに薫るバターと卵の風味が楽しめるお菓子。

 鎌倉ニュージャーマンは1968年に鎌倉で創立された洋菓子店で「かまくらカスター」が鎌倉を代表する銘菓となっている。鎌倉を訪れた際には是非とも味わっていただきたいものだ。

 このほか、会場内ではヨーヨー釣り、おもちゃすくい、射的、輪投げといった縁日の遊びが子供たちを楽しませていた。昔ながらの遊びの数々は、現代の子供たちには却って新鮮に感じられたのかもしれない。

コミュニティハウスどんりゅう庵

〒028-1116
岩手県上閉伊郡大槌町本町1-17(三陸鉄道リアス線大槌駅前)
電話 0193-41-1777

鎌倉ニュージャーマン鎌倉本店

〒248-0006  
神奈川県鎌倉市小町1-5-2
電話 0467-23-3851