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デパート新聞 第2673号 – 令和3年10月15日

8月全国は11.7%減

 日本百貨店協会は、令和3年8月の全国百貨店(調査対象73社、191店〈令和3年7月対比±0店〉)の売上高概況を発表した。売上高総額は2783億円余で、前年同月比11.7%減(店舗数調整後/2か月ぶりマイナス)だった。

百貨店データ

  • SC販売統計8月
  • 都市規模別・地域別 売上高伸長率
  • 神奈川県各店令和3年8月商品別売上高

明日を目指す百貨店探訪 第4回 水戸京成百貨店

芹澤弘之社長

先ず、現状をお聞かせください

商圏と顧客層について

外商の現状について

京成百貨店の特色について

街づくりへの取り組み

続きは ㈱水戸京成百貨店 芹澤社長 直撃インタビュ – 明日を目指す百貨店探訪 第4回 を御覧ください。

特別寄稿 NY視察2019から見る、百貨店のさらに恐ろしい未来

第6章の2 – 野球・駅と共存する都市型商業施設 – 駅周辺の様子

株式会社クリック&モルタル
代表取締役 大和 正洋

スタジアム横の赤レンガ

 スポーツ観戦が終わった後に、なだれ込むようにして、スタジアム横に立地する赤レンガ(商業施設)へ移動していました。立地がいいからでしょうかご飯が食べられるからでしょうか、ものすごい集客力です。

続きは 特別寄稿 NY視察2019から見る、百貨店のさらに恐ろしい未来 第6章の2を御覧ください。

地方百貨店の時代 その25 – 経済価値から使用価値への移行

デパート新聞社 社主
田中 潤

大量供給・大量消費社会

 デパートでは、よく売れる可能性のある商品を沢山陳列することを基本としてきた。そして、沢山売れるならばそれ以上にまた用意する。大量供給・大量消費を前提とする資本主義の論理を貫いてきた。一方、熱烈なファンがいる商品でも、ほとんど売れない商品はいつか売場から消えていく。これが今まで誰もが当り前に思ってきた売場事情である。

定常型社会への移行

 定常型社会へと移行を進めなければならない今、この概念は抜本的に見直される必要がある。売れるモノ、儲かるモノを優先して評価する「経済価値」基準から、その商品本来の「使用価値」を優先して捉えて品揃えを行っていくという考え方に切換えるのである。

 その商品を欲しい人がいるということを出発点にするという実に当り前の基本が、いつの間にかデパートのビジネスの指針から抜け落ちてしまった。「なんでもあります」という百貨店の掲げた理念は、「顧客のニーズこそ第一」とすべきであるということなのに自己否定を続けているのである。

 顧客の立場からは、いつも使っていたモノ、″この時″には必ず欲しいモノが、いつの間にか店頭から消失してしまう体験を始終させられている。デパートの側から見れば、特定の顧客は必ず買ってくれる商品であっても、大多数の人は買わない、売れない商品であるからだ。

 しかし、こうした資本主義の論理はもはや限界に来ている、というのが世界の常識である。一人一人の顧客に目配りし、その顧客が求めるものを可能な限り用意するという姿勢をデパートは求められている。百貨店としての再起動である。

 地方百貨店にとって、今後の市場再開拓の見地からもこの「使用価値」文化を広めるという商いは必須である。ある顧客の顔を思い浮かべて商品を用意することは、地域に密着した定常型社会において基本となるビジネススタイルである。

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 10月の声を聞くと同時にコロナウイルスの感染者は急激に減少を始めた。ワクチン接種者の増加が大きく寄与していると考えられるが、それだけでは説明できない何か別の要因もあるのだろうか。

 ワクチンが主要因なら、更に接種者が増えることで感染者の減少が進むことは大いに期待できる。一方、飲食店への顧客の回帰は非常に鈍いスピードである。そして、このことは人々の生活様式の変化の一つの象徴となっていくことも示唆している。

 店で飲食することへの意識が、大幅に減退していくということである。これは、酒を主体とする店においてより深刻である。家飲みでのコスト意識が定着した人々に高いお金を払ってもらい、外で飲むことに気持ちを変えさせることができるのか…。物価高の続く昨今、一層懸念は深まる。

無駄の物語 part20 – 一枚起請文と無駄の哲学

犬懸坂祇園
作詞、作曲などをしております

会社に入るための通過点

 合理的思考からこぼれ落ちるように生まれる無駄もある。大学生活である。人生の一つの目的として、良い生活をするために良い会社に入る。そのためには、良い大学に入るという学歴志向は、今も日本人の心の中に深く根付いている。つまり多くの場合、大学は勉強する目的で入るのではなく、良い会社に入るための通過点に過ぎないのである。

 「A大学よりB大学の方に行きたい」という受験生の希望も、学歴志向主義の中のささやかな選択肢に過ぎない。もちろん、誰もがそうであると言い切っているわけではないので、ご了解いただきたい。

合理的思考から外れた時間

 さて、そうして入学した大学での4年間で、その大学ならではの見識や経験を身につけることができたら、それはその学生にとって大変な財産になるのだろうが、ほとんどの学生はそうした僥倖に巡り合うこともなく卒業していくのが実態だろう。

 つまり、大学に入るという行為は良い会社にいくための合理的選択であるのだが、大学での日々は無駄な時間を費やすことがほとんどで、合理的思考からは外れた時間になるということである。

 ところが、それこそがその人が大学に入った成果となり、人生において非常に役に立つことになる。

 大学生は合理的思考から解放された日々を送ることで、無駄の効用を体現することになる。例えば、友人たちと日本中を旅して無分別にお金を浪費してしまうこと、目的性のない学問に徹底的に打ち込むこと、どちらも本人にとっては利益を得るための活動ではないし、良い会社に入るための訓練でもない。むしろ、合理的に考えれば、やり過ぎてはいけないことかもしれない。

 しかし、その無駄は、きっと将来にわたって活かされるのである。もしかしたら、大学で一生懸命無駄なことをした結果良い会社に入ることを止めて別の道に進むかもしれない。それもこれからの日本人の生き方の一つの形なのである。

 蛇足だが、大学時代にアルバイトに熱中することは、自己の金銭感覚を合理的に発展させるリスクがあるので注意が必要である。つまり、働くことが目的であるのか、お金を得ることが目的であるのかの位置関係が問題なのである。生活費を稼ぐという図式はあるレベルを超えると、無駄をしない思考になる懸念がある。

 学生時代は、一期一会の出会いと経験を優先して欲しいのである。

連載:デパートのルネッサンはどこにある – 百貨店の未来とは・・・

コロナ第5波収束 都心百貨店リニューアル続々 – 都心百貨店が次々リニューアル

 コロナ禍は、決して終息したワケではないが、一旦ピークアウトした様にみえる。この合間に、我らがデパート業界の、「文字通り」建設的なニュースをお伝えしたい。

1.小田急新宿店

再開発に伴い22年9月末で営業終了

 小田急百貨店は9月16日、新宿店本館の営業を2022年9月末で終了すると発表した。何と1年後である。親会社である小田急電鉄と東京メトロなどの新宿駅西口再開発に伴うものだという。営業終了後は隣接する別館のハルクに食品、化粧品、ラグジュアリーブランドを移転する予定だ。本館の跡地は48階建ての高層ビルが29年に竣工する予定で、中低層部は商業施設になる。今のところ、小田急百貨店がそのまま入るかは未定だ。

 小田急百貨店の新宿本館は1967年に開業した。小田急線と丸ノ内線の2棟から構成された商業ビルで、設計は西口広場とともにモダニズム建築家である坂倉準三氏が手がけた。売り場面積は約4万7000平方メートル。

 日本一の乗降客数を誇る新宿駅は、同時に大手百貨店最大の激戦区でもある。1990年代には東口に伊勢丹新宿本店、三越新宿店、西口に小田急百貨店新宿店、京王百貨店新宿店、南口には96年開業の髙島屋新宿タイムズスクエアの5店舗がひしめきあっていた。2012年には旧三越新宿店(当時、新宿三越アルコット)が閉店し、現在まで4店舗体制が続いている。

続きは デパートのルネッサンスはどこにある? 2021年10月15日号 を御覧ください。

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