昭和24年10月創刊

メニュー
メニュー
連載小説

英雄たちの経営力 第4回 源頼朝 その2

鎌倉幕府の成功要因

 まず頼朝は武士の府の中心を鎌倉に定めた。これは意図的なものだったと後にされるが、実際は東国に割拠する政権、例えば平将門が目指したものを模倣したのだろう。将門と違うのは朝廷に逆らわず、軍事権門として、その中に組み込まれることも辞さなかった点にある。

 だが頼朝は武家政権を樹立する際、朝廷の影響力が及び難い東国を選び、そこから動かなかったのは正解だった。平家のように京都に本拠を置く限り、やがて公家化していき、朝廷の身分秩序の中に組み込まれてしまう可能性があった。そうなれば各地の武士たちの支持を失うのは目に見えている。

 また、平清盛がそうだったように、洛中という狭い場所で感情的対立がヒートアップし、武力の行使に至ってしまう可能性もあった。

続きは本誌紙面を御覧ください

伊東 潤
矢野 元晴