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デパート新聞 第2690号 – 令和4年7月1日

5月東京は80.6%増

 日本百貨店協会は、令和4年5月東京地区百貨店(調査対象12社、24店)の売上高概況を発表した。売上高総額は1116億円余で、前年同月比80.6%増(店舗数調整後/9か月連続増)だった。店頭・非店頭の増減は、店頭90.9%増(89.6%)、非店頭22.9%増(10.4%)となった。

百貨店データ

  • 3社商況5月
  • 5月店別売上前年比(%)
  • 都内各店令和4年5月商品別売上高
  • 関東各店令和4年5月商品別売上高
  • 令和3年度 百貨店各社決算の概況

地方百貨店の時代 その42 – コミュニケーションをビジネスにする

デパート新聞社 社主
田中 潤

ソフトを中心としたサービスの提供

 デパートが百貨店として「何でもあります」の看板を下ろしてから久しい。今や、百均ショップの方が、よほど欲しいものが見つけられる場となってしまっている。デパートが他にない品揃えを誇ろうとするならば、ソフトを中心に考えていくことが一つの方法ではないだろうか。

 大きな可能性があるのは、人である。人が集まる場で、人と人とが何らかの化学反応を起こすような提案をするのである。まず、考えられるのが職業紹介、あるいは出会い・マッチングである。

 人の採用を検討している地域の事業所のデータを集めることについては、デパートは相当のアドバンテージを持っている。多くの法人は外商顧客だからである。こうした外商顧客の法人とデパートの就職斡旋部署が連携し、魅力的な人材募集の場を作っていく。当然ながら、就職を希望する学生や社会人の家庭も、デパートの顧客である可能性は高い。

 お互い馴染みのデパートで、担当者が間に入って就職の紹介を行うことは、非常に安心感を与えるのではないだろうか。年に1〜2回、催事場を使って合同面接会を行うことも面白い。そこで就職が決まろうと、うまくいかなかろうと、そうした場作りを心を込めてしていれば、係わった人々とデパートとの結びつきは必ず深まるはずである。

 結婚のお見合いの場としての活用も悪くない。地元の健全な出会いの場として、デパートの担当者が特別なプレゼンテーションを通常の催事感覚で行う。あるいは、日々の相談コーナーを設けて対応する。どこまでもデパートのスタンスは真剣である。だからこそ明るい結婚相談の場となるだろう。

デパートの公益サービス

 これらのサービスは無料で行うことが肝要だ。信頼できるデパートが、公益サービスと割り切ってその役割を担うことで、多くの人々のニーズにかなうだろう。こうした活動によって固定客を作ることがデパートの戦略なのである。

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 被災地支援活動で久しぶりに岩手県に数日の出張をすることになったが、出発前の準備がこれほど面倒なものかと思い知らされた。服用する他いくつかの常備薬、携帯電話やビデオカメラとそれに付随する充電器などの備品、コロナになって課せられたマスクの替えやアルコール除菌布など、10年前にはほとんど必要としなかった品々をいちいち吟味していく煩わしさがあった。

 つまり、日常生活では、日々持ち運びこそしないものの、こうしたルーチンを続けているのかと思うと文明が進歩しても、いや進歩するほどに生きるのが難儀になるものだとため息が出た

連載小説 英雄たちの経営力 第3回 徳川家康 その3

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デパートのルネッサンスはどこにある? 2022年07月01日号-49 デパートを取り巻く 最近のトピックス

 遂に、と言うか、やっと、コロナ明けの光明が見え始めた。都心の老舗百貨店の土日の様子を見ていると、3年前の2019年に戻ったかの様な盛況ぶりだ。但し、地域差も含め、昨今の百貨店業界は難題山積だ。

 2022年上半期の百貨店を取り巻くニュースをいくつかピックアップしてみた。

続きは デパートのルネッサンスはどこにある? 2022年07月01日号-49 を御覧ください。

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