特別寄稿 NY視察2019から見る、百貨店のさらに恐ろしい未来 第5章の1
NY市内の店舗に続き、NY郊外の店舗とショッピングモールを見ていきたいと思います。
ガーデン・ステート・プラザ

ニュージャージー州バーゲン郡パラマスにあるショッピングモールでウエストフィールド社が運営する、日本で言うところの、ららぽーとのような商業施設です。
ニューヨークから車で1時間程で到着します。
ラグジュアリーブランドが元気
ティファニー、 グッチバーバリー、MCM、LOUIS VUITTON、フェラガモなどのラグジュアリーブランドが出店し、元気です。
また、電気自動車のテスラ・モーターズが店舗を構えていました。高級ブランドだけではなく、カジュアルでは、アバクロ、アディダス、プーマなど幅広いアパレルが展開していました。
人気ブランドの郊外戦略




NY市内に旗艦店を構えている多くの人気ブランドが、ここにも出店していました。
日本の感覚から、カジュアルなブランドばかりが入っているような店舗構成を想像していましたが、実際に商業施設に入ってみると、すぐにティファニー、グッチ、MCMなど、銀座にいるような雰囲気のハイブランドゾーンが構成されておりました。


ニューヨーク市内の賃料は、普通のテナントでは商売が成り立たないほどに高く、戦略的にしぶしぶニューヨーク市内に店舗を構えた企業でも、基本的には郊外のモールでショップを展開するというシナリオが、よくあるということだそうです。ガーデン・ステート・プラザは、まさにその対象です。
金曜日の夕方ということもあり、ニューヨーク市内の大学生のような雰囲気の人たちがモールに足を運んでおりました。
印象的な「中島」での店構え

中島区画のお店が目立ちます。そして元気です。
よく見ると両サイドのテナントは閉店しており、中島の店舗だけが明るく運営をしております。
マッサージ店、携帯電話のアクセサリー店、玩具店など、様々な業種が1オペレーションで運営をしています。
日本では規制の厳しい移動販売車を、直接店内に導入していました。

コロナによってますますニーズが拡大した業種でもあります。
中では若者たちがゲームを楽しみながら新しい商品と、商品PRを体感していました。


マイクロソフトなどIT技術の体験スペース
ショッピングモールの中で一番輝きがあったのが、Microsoft直営店です。
今後、日本へも直営店を出していくという噂もあります。もし実現したら、日本でも話題になりそうな店です。
Microsoftの横には DJIドローン専門店があり、そちらも元気でした。
次回は引き続き、ガーデン・ステート・プラザの飲食店を見ていきたいと思います。

株式会社クリック&モルタル 代表取締役