松菱百貨店は4年ぶりの「つ七夕祭り」で大賑わい
三重県津松菱百貨店では、4年ぶりのつ七夕祭りに合わせて、店内では一日中童謡「たなばたさま」を流し、社長以下多くの社員が浴衣姿になって接客を行った。
津の七夕祭りは、デパート近くを流れる岩田川の清掃活動をしていた一人の社会奉仕家の篤心から始まった。やがて、多くの人に清掃の輪が広がっていく内に、もっと市民の方々に広げようと20年程前にJC(津青年会議所)、YGE(津商工会議所青年部)、丸ノ内商店街等による七夕連絡協議会が中心となって笹流しをはじめた。その後、周辺にまでイベントを広げ、松菱百貨店は4年ぶりの「つ七夕祭り」で大賑わい徐々にお祭りとして大きくなっていった。今は、夕刻16時から岩田川に笹を流すというイベントとして定着している。
松菱百貨店周辺は、当日の午後から無数の露店が立ち並び、いつもの周辺風景とは全く異なる雰囲気を醸し出した。夕方頃には、店内外に子供たち、若者たちが道を塞ぐほどに集まり、警察も動員されるような大きさに膨らんでいき、笹流しが始まった。
松菱百貨店では、独自にカブトムシが当たるビンゴ大会や大道芸、メダカすくいなど子供たちを喜ばせるイベントを行ない、多くの親子連れを集めた。同店では夜8時まで営業を延長したものの、閉店時まで社員の懸命の閉店告知のマイクを押しのけて、多くの客たちが店内に押し寄せる賑わいを見せた。まだまだ、人を集めることが出来る地方デパートのもつ底力を垣間見る一日であった。