百貨店でのコロナクラスター発生

緊急事態宣言地域でのクラスター発生

全国で新型コロナウィルス感染症による感染者数が急増し、緊急事態宣言地域が東京、沖縄に続き、神奈川、埼玉、千葉、大阪が新たに追加され、同時に、宣言期間も8月2日から31日まで延長、追加された。売り上げの低迷に悩む各百貨店では、新たな顧客を呼び込み収益を確保しようとする中、コロナウィルスによるクラスターが発生した。

大阪市にある阪神百貨店梅田本店では、地下1階、1階の食料品売り場を中心にクラスターが発生し、7月26日~8月4日までに128名の従業員の感染が判明したが、 感染経路は不明とのこと。 当面の間、食料品売り場は休業となり再開時期は未定。その他の売り場に関しては通常通り営業を行っている。

阪神梅田本店公式HP

百貨店での感染者が急増

阪急うめだ本店でも、これまでに従業員34名の感染が判明しているが、 こちらも感染経路は不明である。現在のところクラスターには認定されていないため消毒を行った上、通常通り営業している。

また、東京では、伊勢丹新宿店において7月28日から8月4日までに従業員88名の感染が確認されているが、クラスターには認定されていないため、5日現在で地下1階食料品売り場の店舗15店は休業中となっているが、その他の店舗やフロアは通常通り営業を行っている。都内では、商業施設「ルミネエスト新宿」でも店舗の販売員など68人の感染が確認され、8月4日に施設内消毒の為臨時休業となった。

伊勢丹新宿店 新型コロナウイルス感染者発生のお知らせ

百貨店での感染者が続く原因は?

百貨店での感染で共通しているのは、食料品売り場での従業員による感染が集中していることである。他の売り場に比べて来客も従業員数も多く密になりやすい売り場での感染は、予想の範囲内ではあるが、今のところ、はっきりとした感染経路や原因はわかっていない。来店者が安心して買い物ができるよう感染対策をより徹底し、感染経路や原因の究明、感染者の状況など詳細な説明が望まれる。