昭和24年10月創刊

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編集部より

高島屋が目指す循環型社会

サステナブル(持続可能)な循環型社会の実現を目指したプロジェクト「Depart de Loop(デパート デ ループ)」をスタート

高島屋は、循環型社会へ向けた取り組みの一環として、日本環境設計(株)「BRING(ブリング)」とパートナーシップを組み、循環型のものづくりを開始しました。再生繊維(再生ポリエステル)を使った服を販売し、着なくなった後に回収。その服を繊維原料に再資源化して、繰り返し新しい服に生まれ変わらせるプロジェクトです。「再生ポリエステル」で作られたTシャツやスーツなど、およそ60種類を6月2日から販売開始しています。2〜15日には高島屋新宿店と大阪店でポップアップショップと衣料品の回収キャンペーンを開催しました。

社会全体でサステナブル(持続可能)なファッションへの取り組を

衣服の製造には様々な資源が必要となり、環境汚染への悪影響が強いと言われています。環境省が、2020年12月〜2021年3月に実施した「日本で消費される衣服と環境負荷に関する調査」では、服を手放すときの手段のうち、より労力や手間がかからないことから、可燃ごみ・不燃ごみとしての廃棄が、全体の68%で、51万トンにも上るということです。資源回収や古着としての販売など、リサイクルや再活用される服は全体の32%にとどまっています。廃棄された服は、焼却や埋め立てで処理されますが、これにも多くの環境負荷がかかっていることから、古着のリサイクルは、環境問題でも大きな課題となっています。そこで、着なくなった服を資源として再利用しようという「サステナブル(持続型)ファッション」の取り組みが各企業にも急速に広がっていますが、今回、高島屋が大手デパートでは初のプロジェクトを開始しました。

参考:環境省 サステナブルファッション

高島屋のこれまでの取り組み

2019年9月 高島屋各店の婦人ブラックフォーマル売り場にて、日本環境設計(株)「BRING(ブリング)」回収キャンペーンを実施し、全店で726着のフォーマルウェアを回収。引き取った洋服は、日本環境設計(株)の工場で再生し、日本環境設計(株)のリサイクルプロジェクト「BRING(ブリング)」を通じて、洋服のポリエステル原料、ジェット燃料などに再利用されています。

2021年5月25日 新宿店、大阪店にてPOP UP SHOP & 衣料品回収キャンペーン開催。不要の衣料品回収に協力したお客様には、Depart de Loop商品に使用できる500円クーポン(1回の回収につきクーポン1枚と引き換え、税込5,000円のお買上(レシート合算不可)毎に1枚使用可能。)をプレゼント。

2021年6月2日~再生ポリエステル糸(BRING Material™)を使った循環型のウエア60種類を日本橋・新宿・玉川・横浜・大阪・京都・名古屋店などで販売を開始しました。

Depart de Loop

百貨店の現在

日本百貨店協会による令和3年4月の百貨店売上高総額は3,178億円余。前年同月比 167.0%となりました。しかし、新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言発出中の令和2年4月の売上高増減率は-72.8%の為、実質的には、前々年比では27.7%減、前月(前々年比19.1%減)よりも8.6ポイントダウンと大幅に水準を下げています。

このような状況の中、百貨店の売上高回復はコロナ禍での新しい生活様式に適応した商戦が必須となってきます。更なるインターネットを活用した販売や非接客型接客の整備が望まれています。

新生活様式に相応しい取り組み

多くの企業が注目しているのが今回の「サステナブル(持続可能)な循環型社会の実現」です。

地球環境保護への観点から大手ファッションブランドでは、すでにサステナブルな活動に早くから取り組んでいます。地球環境保護への活動が、コロナ禍での新生活を送る人々の意識を変え、賛同を多く得られるためにも、大手百貨店である高島屋の取り組みは宣伝効果が高く、これに続く店舗が次々と出てくることも予測されます。

また、このプロジェクトが、低迷を続けていた衣料部門の売り上げにどのような影響を及ぼすのか気になるところです。