2025年2月 百貨店のニュース

大手百貨店/1月売上高三越伊勢丹18.8%増、J.フロント11.8%増
2025年02月03日(月)
大手百貨店4社の1月売上速報では、三越伊勢丹ホールディングスが前年同月比18.8%増、J.フロントリテイリングが11.8%増、エイチ・ツー・オーリテイリングが6.1%増、高島屋が5.8%増と好調な数字を記録しました。
■三越伊勢丹HD(2024年3月期売上高:5364億円)
三越伊勢丹では伊勢丹新宿本店と三越銀座店がそれぞれ25.3%増、26.9%増の成長を見せており、高付加価値商品が引き続き好評です。 一方、国内グループ百貨店全体では4.8%、国内百貨店全体で13.7%の伸びを見せたものの、函館丸井今井が10.3%減、仙台三越も2.0%減という厳しい結果となりました。
これらの要因として、冬物ファッション、特に高級ブランドやデザイナー商品が好調であり、春物の販売も伸びました。また、免税売上が前年を大きく上回る結果となったことや、春節が前年より早かったことも影響しています。
■J.フロントリテイリング(2024年2月期総額売上高:1兆1519億円)
初売りが前年より遅くスタートしたものの、コート類が好調に売上を伸ばしました。店舗別では15店舗中11店舗が前年実績を上回り、中国人観光客の支出も大きく影響しました。特に訪日外国人の売上の伸びは顕著で、免税売上も過去最高を記録しました。
■エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)(2024年3月期売上高:6574億円)
全体で前年同月比6.1%増を達成し、特に阪急本店が12.3%増となりました。また、13カ月連続で、同月の売上高の過去最高を更新しました。しかし、阪神梅田本店は改装に伴う売り場の閉鎖影響や大型催事の開催月の変更があり、売上が減少しました。それでも、免税売上は約4割増の好調さを示しています。
3日の初売り初日は、開店前に行列ができ予定より30分早めて開店。インバウンドも含め好調で、3日・4日の累計来店客数は前年2日・3日計に対して約1割増、売上高は約2割増となりました。
■高島屋(2024年2月期営業収益:4661億円)
高島屋各店計は売上が8.1%増。この成長は春節期間中の訪日外国人の増加や自国の顧客の購買意欲の向上によるもので、特に免税売上が大きく増加しました。また、主要店舗では前年実績を上回る成長を見せ、特選品や宝飾品の売上が特に目立っています。
各百貨店ともに高級商品の需要が高まり、全体としては堅調な業績を維持しています。流通ニュース