百貨店から消えていく昭和のレトロ
百貨店の全盛期であった昭和の時代。休日に家族で行くデパートは、現代の少し無機質な華やかさとは異なり、明るく賑やかで活気にあふれていました。子供たちにとってのデパートの楽しみは、おもちゃ売り場で買い物をして屋上の遊園地で遊ぶことと、お昼に大食堂で食べるお子様ランチでした。そういえばお子様ランチには何故か旗が立っていましたね。遠出をするまでもなく家族で楽しむ休日の過ごし方の定番にもなっていたほど、デパートは家族でいく楽しい場所という概念がありました。
時代の流れとともにデパートの在り方が変化してきたこともあり、家族連れの憩いの場所だったデパートでこその懐かしいモノが次々になくなっていきます。最近の情報をお知らせします。
関西最後の「ファミリー食堂」～大丸京都（2023年2月28日）
長い間多くの人に親しまれた「大丸京都」のファミリー食堂が2月28日をもって営業を終了しました。このファミリー食堂は、1912年（大正元年）にオープンし今年でちょうど110年目となります。J・フロントリテイリングによると、8階レストランフロアの改装に伴う営業終了とのことですが、来年2023年春のリニューアルオープン時にファミリー食堂が復活するかは未定とのことです。
回るお菓子売り場が引退～松坂屋静岡店（2022年3月23日）
松坂屋静岡店から、2022年3月23日をもって同機器を稼働停止すると発表がありました。
松阪屋静岡店は、今年90周年を迎え24年までに大改装を行っています。地域共生型百価店（ひゃっかてん）を目指し、体験型滞在型エリアに水族館、エステやフィットネスなどの専門フロアの設置、また、ホームセンター「ナフコ」（百貨店へは初出店）出店などを発表しています。
ファミリー食堂
1922年（大正十一年）、三越が本店東館を増築するにあたって開設した200名収容の食堂が洋食専門の大食堂で、これが日本で最初の百貨店レストランと言われています。
日本の西洋料理の歴史 18．国際化社会と大正期の洋食業界
広々とした食堂の前で入る順番を待つ間、豊富なメニューから自分の好きなものを選ぶ楽しさもあり子供にとってはワクワクする場所でした。
現在ファミリー向けレストランのある百貨店
■丸広百貨店川越店（営業時間：午前10時～午後7時）
「ファミリーレストラン」6階レストラン街
午前10時30分～午後7時 (ラストオーダー午後6時30分)
■松坂屋上野店（営業時間：10時～20時）
ファミリーレストラン「お好みダイニング カトレヤ」
当面の間11時～19時（ラストオーダー：18時30分）※土日祝のみ通常営業11時～20時（ラストオーダー：19時30分）
■日本橋高島屋（本館・タカシマヤ ウオッチメゾン：午前10時30分～午後7時30分 ※一部、営業時間が異なるフロア・売場・ブランドがあります。）
ファミリーレストラン「レストランローズ」本館（専門店） B2
11:00～21:30（L.O. 20:30）
■日本橋三越本店（営業時間：午前10時～午後7時 （食品・1階は午前10時～午後7時30分））
特別食堂 本館7階
午前11時～午後7時（ラストオーダー午後6時）
回るお菓子売り場
多種多様なお菓子が次々に回ってくる回転台は、子供にとっては甘く夢のような場所でしたが、おとなになってもウキウキしますね。この機械の現在の正式名称は『Gram（グラム）』と言うそうです。名古屋の老舗菓子メーカー「松風屋」が開発したものです。
機器は1959年、1号店として名古屋の「名鉄百貨店」に設置された。担当者によると、80年ごろの最盛期には約200店舗に展開していたが、現在では32店舗ほどに規模が縮小した。
J-CASTニュース
昭和にはどこのデパートでも見ることができましたが、少子化の世の中となった現在は殆ど見かけなくなりました。
現在も存在する回転菓子売り場「Gram（グラム）」
現在は、首都圏では確認できませんでしたが、西日本の百貨店に多く存在しているようです。
※名称は各公式サイトより参照。
■遠鉄百貨店（午前10時→午後7時）
スイートプラザ B1F
■鳥取大丸店（営業時間10：00～19：00）
スイートプラザ B1Fほっぺタウン
■高知大丸店（本館・東館・ダイマルウエスト１ 10:00〜19:00）
ラウンド菓子 B1ごちそうパラダイス
※2022年3月25日(金)全館リニューアルオープン
■大和香林坊店（営業時間 10:00〜19:00）
ラウンド菓子 B1階
■岡山・天満屋（午前10時～午後7時30分）
スイートプラザ BF
■長崎浜屋（営業時間：10:00〜19:00）
ラウンド菓子 B1F
■佐世保玉屋（営業時間10：30～18：30）
ラウンド菓子 １F
