2026年04月 百貨店のニュース

日本百貨店協会/3月の売上高3.2%増、国内顧客・インバウンドともにプラスに
2026年04月27日(月)
日本百貨店協会が発表した3月の全国百貨店売上高は約5071億円で前年同月比3.2%増となり、3カ月連続で前年を上回った。入店客数は土曜が1日少なかった影響で4.9%減となったが、春物衣料や高付加価値商材、物産展や食料品催事、外商催事が堅調で国内・インバウンドともにプラスとなった。
インバウンド売上は465億円で5.2%増え購買単価が上昇した一方、購買客数は45.3万人で12.3%減と減少が続いたが前月より改善した。特に中国は訪日制限の影響で売上・客数が大きく落ち込む一方、台湾・韓国・東南アジア・米国などの売上は増加した。
国内市場は3.0%増で8カ月連続プラスとなり、都市部(10都市)は仙台以外の9地区が前年を上回り名古屋では改装効果と高額品の動きで特に好調だったが、地方(10都市以外の7地区)は衣料品・食料品が苦戦して2カ月連続のマイナスとなった。主要5品目すべてが前年を上回り、衣料品は春物や新生活需要で好調、身のまわり品と雑貨はインバウンドと高額品が支え、化粧品は価格改定前の反動でマイナスが続いた一方、食料品は花見シーズンや地方物産展で活況だった。
一方、東京地区(2月速報)は12社22店で売上高約1535億円と前年同月比4.7%増で3カ月連続プラス、総店舗面積は増加し従業員数は減少したが国内売上が4.6%増、インバウンドも円安追い風で5.4%増となり高額品や物産展、得意客向け施策が寄与し、4月16日時点の東京地区は前年を約8.9%上回る好調な推移を示している。
2月に閉店の名鉄百貨店 地下1階の一部店舗が6月下旬に再開 建物は2030年までは現状のまま存続に
2026年4月24日(金)
名鉄百貨店本店は2月に閉店しましたが、にぎわいを維持するため名鉄が地下1階と低層階の営業再開準備を進めており、関係者によれば地下1階の和菓子店など約10店舗が6月24日から再開する方向で調整しています。工事費高騰で見直しとなった周辺再開発計画を受けて、少なくとも2030年までは名鉄ビルの解体に着手せず現状のまま存続させる方針を固めています。
東急系の商業施設、店舗名変更へ 渋谷と日吉で再び「百貨店」に
2026年4月21日(火)
渋谷ヒカリエ内の「渋谷ヒカリエ ShinQs」は「ShinQsbyTOKYUDEPARTMENT STORE」へ、横浜・日吉の「日吉東急アベニュー」は「東急百貨店 日吉店」へと、東急と東急百貨店が6月11日付で商業施設の名称を変更する。再開発が進む渋谷での百貨店としての存在感を高める狙いがあり、日吉ではかつて百貨店だった経緯を踏まえて18年ぶりに百貨店の屋号を復活させることになる。
ShinQsは2012年の開業以来、渋谷駅直結で地下3階から地上5階まで約230店を展開し、東急百貨店渋谷本店閉店後は得意客向けサロンなど百貨店機能も取り入れてきたため、今回の屋号変更で「百貨店機能をショッピングセンターに取り込むなどリテール事業を強化」し、特に「お客さまとの関係性」を強化する方針を明確に打ち出している。
パルコがドンキ、百貨店は外資系ホテルに 訪日客狙い生まれ変わりへ
2026年4月4日( 土)
松本市中心部で大型商業施設の閉店跡地活用が決まり、昨年閉店した松本パルコはコンサル会社「やまき」が取得して商業施設「松本シェーナ」として6月30日に開業し、ドン・キホーテが1・2階の核テナントとなる。また、好日山荘やフィットネスクラブ、飲食店、アミューズメント、ゲストハウス、小動物と触れ合える施設なども入る予定。こうした構成は訪日客に親しまれる店舗を意識したものだと説明されている。松本市では訪日外国人宿泊者が昨年約39万人で前年より2割増加しており、やまきグループ代表はドン・キホーテが海外の若い旅行者に人気がある点を重視したと述べた。
また、昨年閉店した井上百貨店の建物は市内不動産会社エム・ケー・ケーが取得して改装を進め、米マリオット・インターナショナルとフランチャイズ契約を結んでマリオット系ホテル「モクシー松本」を2027年度中に開業する予定。JR松本駅近くの旧百貨店を地上7階・地下1階、222室のホテルに改装し、バーや飲食施設、宿泊者専用のフィットネスクラブを備える計画であり、この選択は地域のランドマークを再活用して増える観光需要と訪日客を受け入れる狙いがある。
大手百貨店の3月売上高 国内客が堅調、全社が前年を上回る
2026年4月3日(金)
大手百貨店の3月既存店売上高は全社前年同月を上回った。外商など国内客売り上げが伸び、インバウンドが増加に転じた。
各社では主要店が概ね増収で、免税売上や外商が伸長した一方、一部店舗は改装影響で減収した。大手百貨店の3月既存店売上高は全社で前年同月を上回り、気温上昇で春物衣料や服飾雑貨の販売が本格化したため国内客売り上げが伸び、さらに中国の訪日自粛要請の影響が和らいだことや中国以外の外国人客増加でインバウンドも増加に転じ、免税売上高も各社で増加した。免税売上高は大丸松坂屋百貨店が10%増、高島屋が7%増、三越伊勢丹が4%増だった
主要店別では、三越伊勢丹が伊勢丹新宿本店10%増、三越日本橋本店12%増、銀座店1%増で国内客売上6%増と客単価上昇が寄与した。高島屋は日本橋店19%増や京都・新宿・大阪店で伸長し国内客8%増となり婦人服や紳士服など広範な商品領域が好調であった。大丸梅田店は上層階改装による売り場縮小で27%減となるなど店舗差があり、大丸松坂屋は松坂屋名古屋店や大丸札幌店が増収で外商がけん引した。阪急阪神は阪急うめだ本店の改装完了で国内客が2ケタ増となった。近鉄はあべのハルカス近鉄本店が7%増、大型催事、期間限定店等の効果で入店客が前年を上回った。


