Daikon Grater オクソー インターナショナル 

平成18年10月01日(第2327号)

ダイコン グレーター

ニューヨーク生まれのオクソーは、実用性の高いシャープなキッチンツールを提供し続け、日本でもサラダスピナー(回転式水切りボウル)が大ヒット商品となり注目を浴びたブランド。一方、山中俊治氏は、Suicaの自動改札機の開発などでよく知られ確かな科学知識に基づく実用性と、美しさをかね備えた工業製品を数多く世の中に送り出しているデザイナー。

新シリーズ開発にあたり、山中氏が最初に行なったことは、繊細な日本の台所仕事をOXOの経営陣や技術者に理解してもらうことだった。日本の主婦や料理人の使い方を観察し、多くの試作品を作り米国のスタッフと共に議論と改良を重ねデザインを進め、2年以上を費やして開発された今回発売される商品群の一つがDaikon Grater(ダイコングレーター)。

大根おろしは、OXO社にとって、まったく未知の道具。しかしだからこそ、既存のデザインにとらわれず、科学的なアプローチで開発を進めることができたという。コンピュータ上で、おろし金に並ぶ歯の高さと角度、並び方などを0.05㎜単位でさまざまに変えて、最新鋭の工作機械で十数種類のテストピースを作成。それらをひとつひとつ実際に使用しながら改良を重ねた。また大根をおろすときの手の配置にも配慮がなされている。全周を取り巻くなだらかで美しいスロープは、しっかりと卓上に押さえつけるための機能的なカタチなのである。カタチは決して和風ではないが、日本の作法や習慣に基づいてデザインされた高機能ツールである。価格:2940円(税込)

■問合先■
オクソー・インターナショナル 
電話03-5772-8505