情報とデパートその3 フェイクニュースのつくられ方

 私たちは、インターネットを通じ、日々刻々と世界中の新しいニュースに接しています。こうしたことは、人類の歴史でも初めての経験です。そして、情報を流す主体者はいかにその情報が多くの人に興味を持たせることが出来るかという考えの下、真実よりも面白いものを優先させていきます。

 例えば、最近こんなニュースがよく流れます。日本に来る外国人の数は、10年前と比べて大幅に増えています。外国人が起こす犯罪も増えます。結果として、ニュースでは日本における外国人の増加が犯罪増加の要因となっていると結論づけられるようになります。

 しかし、実際のデータを見てみると外国人の犯罪は10年前より減っており、犯罪率だけを見ればむしろ減っているようなのです。一つの事象に対して、それを取り巻く背景までしっかり検証すれば、正しい情報を導くことはできるのに面白い情報を流すことを優先することで、ある部分だけをつまみ食いして提供された情報は、思わぬ方向へと進んでしまいます。結果的に外国人が起こした犯罪という事実だけがクローズアップされ、視聴者は犯罪が起きたことより外国人が犯罪を起こしやすいという誤った認識をもってしまう情報を作り出してしまうのです。

 こうしたニュースが流れる環境づくりにおいて、インターネットは極めてラフです。つまり、明らかに嘘であるというニュースでなければ、インターネットは曖昧なニュースを流し続け、多くの人は一つの事実に対してかなりいい加減な情報を受け入れる危険性があるのです。

 気をつけなければならないのは、フェイクニュースというものが私たちにとって普通のニュースと考えられているニュースの中に当り前に存在しているということなのです。