矢野元晴 水彩画展 - 名古屋栄三越、松菱百貨店にて開催
水彩印象画法 ルースペインティング
2025年7月9日(水)~15日(火)名古屋栄三越7階特選画廊、8月27日(水)~9月1日(月)松菱百貨店6階美術画廊にて鎌倉在住の水彩画家矢野元晴氏の絵画展が開催された。
本展では、南フランスの港町や丘の上の村、石畳の街角などを題材にした新作を中心に展示。まるでその風景に居合わせたかのような臨場感が、会場を訪れた人々の五感を心地よく刺激した。
水彩画というジャンルは、現代日本においては趣味的なイメージを持たれがちだが、矢野氏はその固定観念に真っ向から挑み、「本気の水彩」を世に問う活動を続けている。百貨店での個展開催という舞台もその一環。
「日本の画壇では油絵、日本画が中心ですが、水彩画にも同じだけの深さと力があり、水彩の繊細さと精神性を伝え、その芸術的価値をもっと高めていきたい。」と語る。



矢野氏の技法である水彩印象画法( ルースペインティング) とは、対象の輪郭をなぞるのではなく、光や風の「気配」、その場の「温度」や「感情」をにじみや余白の中に描き出す技法。
「完璧な写実よりも、目に見えないものを感じさせる絵に魅力を感じる」と話す。
水彩という一度きりの勝負の中で、偶然に委ねながらも、確かな意志で一手を置く。
整った美しさよりも、にじんだ記憶や、余白に宿る静かな詩情。描きすぎないことで、むしろ見る人に多くを伝える——それがルースペインティングで描く理由。



「ルースペインティングを通じて、世界に静かな対話と調和を届けたい。にじみや余白、光と影を活かすこの技法は、違いを許し、揺らぎを美とする。完璧を求めず、共に在ることを肯定する。その思想こそが、争いではなく共感を育み、心の平和から世界の平和へとつながっていくと信じている。」と矢野氏は熱く語った。
作家来場の日は、ライブペインティンが開催され、僅か1時間程で30号サイズの絵を描き上げた。会場には、多くの人が集まり、その即興芸術に感嘆した。
作家プロフィール
水彩画家 矢野元晴(やの・もとはる)
鎌倉生まれ、鎌倉在住。日本大学藝術学部デザイン学科卒。建築設計事務所勤務を経て、本格的に水彩画家として活動を開始。鎌倉を拠点に、現在約450名の生徒を抱える鎌倉水彩画塾を主宰しながら、国内外で高い評価を得る。テレビ朝日「じゅん散歩」やNHK、ANA機内誌などメディア出演も多数。近年は、イタリア・ファブリアーノ国際大会に日本代表として選出され、ギリシャの国際公募展でも30名の世界選抜に名を連ねた。
実績


- ファブリアーノ国際水彩大会(100カ国以上)日本代表
- ギリシャ国際展 世界選抜30名に選出(日本人6名)
- 東京丸善本店・名古屋栄三越・松坂屋上野店・松菱百貨店・和歌山にて個展開催
- ANA機内誌『翼の王国』挿絵担当
- テレビ出演NHK『鎌倉DAYS』、テレビ朝日『じゅん散歩』、J:COM 石塚 英彦ナレーターの『石ちゃんのジモトピLIVE』出演
毎年鎌倉芸術館にて画塾展開催
朝日カルチャー横浜・新宿で水彩画講師担当
ミューズランプライトRsupport アーティスト
著書
画集
『平成鎌倉の記憶」
『日本のこころ第一集・二集』
『鎌倉殿の記憶』
『水彩印象画の魔法』
(歴史探訪社刊)
技法書
『水彩印象画法で描く風景画』(グラフィック社刊)


