デパート新聞 第2757号 – 令和7年6月1日

４月東京は３か月連続マイナス

　日本百貨店協会は、令和７年４月東京地区百貨店（調査対象12社、22店）の売上高概況を発表した。売上高総額は１２６７億円余で、前年同月比マイナス6.3％（店舗数調整後／３か月連続マイナス）だった。店頭・非店頭の増減は、店頭マイナス6.1％（92.6％）、非店頭マイナス8.3％（7.4％）となった。

百貨店データ

４月店別売上前年比（％）

３社商況４月

人事異動

• ㈱東武百貨店
• ㈱髙島屋

　猛威を振ったコロナウィルスも最近では随分下火になり、日常生活でマスクを着けない人も増えてきた。その一方で、看護師不足は一向に改善の兆しを見せていない。将来の医療にも重大な不安が募っており、個々の病院の努力ではとても間に合うものではない。つまり、一つの事業体である病院が利益を上げられない状態で、勤めている看護師の待遇改善を図ることは到底できることではない。
　病院が儲かっていないのだから看護師の給料を増やすことも、人数を増やして夜勤や超過勤務を改善することは望めないのだ。保育士のように国からの補助金を受けることも出来ない。
　個人の使命感だけに頼って、この状態を放置することはすべての国民に大きなつけを残すことになる。