日本の百貨店のあゆみ18~さくら野百貨店
東北地方で展開する百貨店
5社で成り立つ百貨店連合設立が原点
1871年 小宮隆太郎により神奈川県川崎に小宮呉服店を開店。1927年川崎では初の小美屋百貨店が開店する。
1930年 福島市で山田呉服店が開業。1948年山田百貨店として営業を開始する。
1946年 佐々木光男が、宮城県仙台駅前に丸光合名会社の雑貨店を開店。1953年に丸光百貨店として営業を開始する。
1950年 市村保治が新潟県長岡市でイチムラ洋品店を開業。1954年にイチムラ百貨店が開店。
1951年 青森市にカネ長武田百貨店青森店開店。(現さくら野百貨店青森本店)
1968年 青森県八戸市に丸光八戸店開店。(現さくら野百貨店八戸店)
1971年 カネ長武田百貨店弘前店開店。(現さくら野百貨店弘前店)
1978年 ニチイ(マイカルの旧名称)の支援を受け株式会社百貨店連合設立。設立に参加した武田百貨店、丸光、山田百貨店、イチムラ、小美屋の5社と業務提携契約を結ぶ
1981年 武田百貨店、山田百貨店、イチムラの3社が合併し株式会社武田山田百貨店が設立される。
株式会社百貨店連合が直営店としてダックシティ厚木百貨店(神奈川厚木市)を開業
1982年 丸光、小美屋が合併し、株式会社丸光小美屋を設立する。同年、株式会社百貨店連合が、株式会社武田山田百貨店と式会社丸光小美屋を吸収合併する。それぞれの店舗運営を引き継ぐ。
ダックシティの時代
1985年 株式会社百貨店連合が社名を「株式会社ダックシティ」に変更。店舗名称もダックシティに統一される。
ダック(DAC)は、百貨店連合「デパートメントストア・アライド・チェーン( DEPARTMENTSTORE Allied Chain)」の頭文字から
1990年 ニチイビブレと業務提携
1992年 ニチイにダックシティ厚木を譲渡
1993年 旧弘前店を閉店し、弘前市城東北に「弘前ビブレ」を移設オープン
1994年 山形ビブレを開業(ニチイから譲渡される)
1996年 小美屋川崎店閉店
1997年 ダックシティ長岡店閉店
経営困難の時代へ
1998年 社名を「株式会社ダックビブレ」に変更。旧店舗を閉店後,移転。福島ビブレを新店オープン
1999年 小樽市に小樽ビブレ開店(後にマイカルへ譲渡される)
2000年 岩手県北上市本通りに「北上ビブレ(現北上店)」を新店オープン(現さくら野百貨店北上店)
2001年 小樽ビブレをマイカルに譲渡して撤退。親会社マイカルグループの経営破綻の影響でダックビブレはマイカルグループから離脱する。
さくら野百貨店へ~事業再生の時代
2002年 気仙沼ビブレ閉店。社名を「株式会社さくら野百貨店」に変更。社名は一般公募の名称の中から東北4県に桜の名所が多いことから決める。各店を「さくら野百貨店」としてリニューアルオープンする。
2004年 高島屋と業務提携する
2005年 業績低迷を続けた福島店を閉店。福島から百貨店を撤退する。
旧・株式会社さくら野百貨店より会社分割し、「さくら野東北株式会社」(青森、弘前、八戸、北上 4店の運営会社)として設立。仙台店は2代目のさくら野百貨店(エマルシェ)が営業を引き継いだ。
2006年 本社を仙台市から青森市(現在地)に移転。加藤雅志仙台店店長が社長に就任
2008年 石巻市を閉店
2009年 経営立て直しにより加藤雅志社長ら役員4人が退任。さくら野東北社長と2代目さくら野百貨店会長だった臼井修がさくら野東北社長と兼務で社長に就任する。
2010年 社名をさくら野東北株式会社から「株式会社さくら野百貨店」(現在)に変更
2011年 東日本大震災
2016年 青森本店を本店化、名称を青森本店へ変更
2017年 さくら野百貨店仙台店を運営するエマルシェ(2011年東日本大震災の被災により資金繰りが急激に悪化)が破産、営業を停止する。70年の歴史に幕を閉じる。(2020年 閉店後にそのままとなっている百貨店ビルの建て替え計画がパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスから発表される。解体後の跡地は、商業施設、ホテル、オフィスが入る複合ビルを建設予定。2027年度を目処に完成を目指す。)
2019年 石川 康宏代表取締役社長就任
2022年4月 さくら野百貨店弘前店内に「岩木天望の湯」がオープン
2023年5月 北上店を北上都心開発株式会社(岩手県北上市、代表取締役社長 八重樫守民)が買収し子会社化することで基本合意。9月より「ツインモールプラザさくら野百貨店北上店」として営業継続する。
2023年現在の店舗
青森本店
弘前店
八戸店
ツインモールプラザさくら野百貨店北上店
参考:さくら野百貨店公式サイト