デパート新聞 第2745号 – 令和6年12月01日
10月東京は2か月連続マイナス
日本百貨店協会は、令和6年10月東京地区百貨店(調査対象12社、22店)の売上高概況を発表した。売上高総額は1309億円余で、前年同月比マイナス1.1%(店舗数調整後/2か月連続マイナス)だった。店頭・非店頭の増減は、店頭マイナス2.0%(92.2%)、非店頭10.3%増(7.8%)となった。
「新連載」パフェ屋のパフェ子さん
高殿 円さんによる新連載小説「パフェ屋のパフェ子さん ~梅菱百貨店不思議喫茶室~」が本号より開始いたします。
小説の全文は こちら よりご覧いただけます(有料会員限定公開)
百貨店データ
- 3社商況10月
- 10月店別売上前年比(%)
先の衆議院議員総選挙では、政党に関わらず時給1500円の最低賃金を声高に叫ぶ候補が多かった。飲食店の所得はどんどん減っており、人件費負担は限界にきている。そんな中で問答無用に給料を上げていったら、個性のある個人事業者の店は日本から絶滅してしまうのではないだろうか。
また、伝統文化を守る工芸の世界でも後継者はどんどん少なくなっており、その代だけで終っていくという話も後を絶たない。こうした分野は徒弟制度の中で、経済的利益に対する特殊な観念がある。このようなところに最低賃金義務を課して、なんの意味があろう。
法律だけが一人歩きして、社会のあるべき形を壊していくようである。