2024-11 アメリカ・デパートニュース
米メーシーズの従業員1人、最大237億円の経費隠蔽 決算発表を延期
2024年11月26日(火)
米百貨店大手メーシーズは、従業員が過去3年にわたり最大1億5400万ドルの経費を意図的に隠蔽していたことが発覚し、四半期決算の発表を延期することを余儀なくされました。当初の発表日は26日でしたが、独立機関による不正会計調査が進行中です。
この従業員は配送費用を隠すために誤った会計処理を実施しており、既に退社しているとのことですが、費用隠蔽の具体的な理由については言及されていません。 隠蔽された費用は、メーシーズが2021年第4四半期から直近の四半期に計上した配送費用の一部であり、その誤りの重大さから、四半期決算の報告を12月11日まで延期することになりました。しかし、誤った会計処理が会社の資金繰りや取引先への支払いに影響を与えた兆候は見受けられないとのことです。
メーシーズのCEOトニー・スプリング氏は、倫理的行動の文化を奨励しているとし、迅速な調査完了と問題の適切な処理を目指していると述べつつ、顧客サービスと休暇シーズンの成功に向けた戦略に注力していると強調しました。
さらに、メーシーズの株価は今年20%近く下落しており、会計問題によって投資家心理が悪化する見込みです。小売りアナリストのニール・サンダース氏は、会計問題がメーシーズの監査人の能力に疑問を投げかけ、業績に懸念を抱く投資家をさらに神経質にさせる可能性があると指摘しています。
加えて、メーシーズは25日に発表した暫定的な業績報告で、四半期の売上が2.4%減の47億ドルに落ち込んだことも明らかにしており、デジタル商流の弱さや記録的な暖かさの影響があったとされています。 CNN.co.jp