2024年10月 百貨店のニュース

「デパート冬の時代」に20年ぶりの大規模改装…「30代から40代のファミリー層」主なターゲットにキッズ売り場を低層階に…ながの東急百貨店がリニューアルオープン
2024年10月3日(木)
長野市の百貨店でおよそ20年ぶりという大規模な改装が行われました。
ネットショッピングの普及などで全国的にデパートが苦境とされる中での新たな挑戦です。 およそ20年ぶりの大規模な改装を経て、主なターゲットとするのは「30代から40代のファミリー層」です。
本館6階にあったキッズ売場は本館3階へ移設。 「みんなのうれしいを育てる」をコンセプトに、県内初登場のブランドを含め、新たに5店舗が加わりました。
注目はリニューアルしたベビー休憩室です。広々としたスペースには、つい立てを設置し、おむつ替えのスペースと親子が休憩できるスペースとを分けています。授乳などに利用できる男女兼用の個室も設け、父親も利用しやすいよう配慮されています。
今後も新たなテナントがオープンする予定で、長野駅周辺のマンション建設に伴う人口の流入やインバウンドの増加などにも対応した運営をしていくということです。
県内では松本市の松本パルコと井上百貨店が2025年2月から3月にかけて撤退を予定しています。
ながの東急も子会社が市の北部で運営していたショッピングセンターを2025年3月末で閉店します。
阪急阪神百貨店も1月2日を休業日に 高島屋、大丸松坂屋に続く
2024年10月7日(月)
阪急阪神百貨店が2025年1月1日・2日の2日間を休業することを発表しました。従来元日のみの休業でしたが、従業員の就労環境改善を受けて見直しを行ったものです。対象店舗には阪急本店や阪神梅田本店などが含まれ、一部の店舗は元日のみの休業を維持します。
※対象店舗は阪急本店、阪神梅田本店のほか、千里阪急、高槻阪急スクエア、川西阪急、宝塚阪急、神戸阪急、阪急メンズ東京、阪急百貨店大井食品館、阪神・にしのみや。ショッピングセンター内立地や食品専門の西宮阪急、博多阪急、都築阪急、阪神・御影、あまがさき阪神は例年通り元日の1日間のみの休業になる。
大手百貨店では人手不足の影響もあり、休業日を増やす動きが広がっており、高島屋や大丸松坂屋も同様の方針を発表しています。
WWD
水戸京成百貨店の元部長に懲役3年、雇用調整助成金を不正受給、水戸地裁
2024年10月15日(火)
水戸京成百貨店の元総務部長、片岡卓也被告(58)が、新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金約10億7千万円を詐欺でだまし取ったとして、水戸地裁は懲役3年の判決を言い渡した。
弁護側は元社長の指示に従っていたとして情状酌量を求めていた。起訴状によれば、2020~22年に虚偽の申請を行い、従業員の休業日数を水増しして助成金を詐取したとされている。
関西のデパート 1月2日休業相次ぐ 従業員の労働環境改善へ
10月20日( 日)
デパート各社は、2025年の正月三が日営業において、元日に加えて1月2日も休業する動きが広がっています。人手不足を背景に、従業員の働きやすい環境を整え、人材を確保する狙いがあります。
阪急阪神百貨店、高島屋、大丸松坂屋百貨店などが休業を決定し、新春の「初売り」が遅れるものの、従業員や取引先の労働環境改善を目指しています。この傾向は小売業界全体に広がっており、スーパーでも正月三が日を休業する店舗が増えています。
百貨店が高級品・絵を移動販売 三重の津松菱、シニアに的
2024年10月29日(火)
三重県に本社を置く唯一の百貨店、津松菱(津市)が移動販売車を使った営業に乗り出す。ブランドのバッグや靴のほか、絵画など高付加価値品を中心に扱う。百貨店がない三重県南部や西部、岐阜県などに出向く。同業大手との競合が薄れた地方で、遠出の買い物が難しいシニア層の高額消費を掘り起こす。
9月全国百貨店売上高は前年比2.3%増、31カ月連続プラス
2024年10月25日(金)
日本百貨店協会が25日発表した9月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比2.3%増の4229億円と、31カ月連続でプラスになった。
9月は、時計、美術・宝飾など高付加価値商材とインバウンド(訪日外国人)がけん引役となった。また、厳しい残暑を受け、夏物アイテムやUVケア商品等が好調だった。インバウンドの売上高は397億円と、9月として過去最高を記録した。
調査対象の百貨店は70社・178店舗。東京地区は前年比0.6%減と、37カ月ぶりにマイナスとなった。