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デパート新聞 第2648号 – 令和2年9月15日

ヘッドライン – 1面

7 月全国は20.3% 減

新型コロナウイルス感染再拡大による外出自粛、豪雨や長梅雨などの影響から10 か月連続減

地方百貨店の時代 〜社会学からの考察へ〜

デパート新聞社 社主 田中 潤

大都市百貨店と地方都市の百貨店のこれから先の生存事由を、数十年前の認識では到底測ることは出来ない。

 先ず、空間軸で捉えた場合、人々は大都市に居住することが絶対優位という客観的根拠が薄れていることが大きな理由である。そこそこの生活を考えた時、災害や今回の新型コロナウイルスなどの疫病など生命に関わるリスクが高い大都市よりも、今後は地方へと多くの人が回帰していくだろう。大都市百貨店には、顧客が集まりにくくなるのである。

 次に、時間軸で捉えた場合だが、今迄都市から地方へと当然の如くあった流行の時間的格差の事実も重要性を無くしてきている。そもそも、流行するもの自体をマーケットとして生み出せなくなっている。むしろ、古くからの良いもの、その土地独自のものが脚光を浴びている。地方百貨店は、まさにこの点に着眼し、独自に地域の文化を掘り起こしていくことで新たな需要を創出していくことが出来るだろう。

 それは即ち、地域のコミュニケーションの活性化を前提とした取組みであり、マーケットを過剰に拡げていこうとしてきた今迄の流通経済の概念を革新的に切り換えていく社会学的、更に突き詰めれば哲学的思考を根拠としたものである。

 デパート再生の宿命的条件は、不変と考えられて来たマーケティングの在り方、すなわち経済学からの脱却なのである。

8月に入るや否や、全くといっていいほど雨は降らずに続いた猛暑の日々は、9月に入っても勢いを止めなかった。そんな中でコロナウイルスの防具として、マスクをつけ続けるという苦行も、どうにか出来てしまったという感もある。習慣とは、すごいものだと感じざるを得ない。

 気候は徐々に温暖に向かうだろうが、台風の脅威は当分治まらない。気持ちの休まる時の無いこの年は、一年限りで終わってくれるのか、鬼に笑われようと来年への真摯な願いが日々募ってくる。

SC販売統計調査 7月

神奈川県各店令和2年7月商品別売上高

ヘッドライン – 2面

デパートのルネッサンはどこに有る?

岐路に立つ百貨店2 – 百貨店を待ち受ける課題とは

 前号でも言及したが、コロナ禍は終わっていないどころか、終わりの見えない「ウィズコロナの時代」が始まったばかりだ。只、あれだけ毎日ニュースで速報していた、新規感染者数についての情報は、安倍首相辞任のニュースにより一旦途絶えた。その後も、後継者選びや、超大型台風の接近により、警戒を呼び掛けるマスコミにとって、コロナ感染のプライオリティはいっきに下がった模様だ。

 専門家による、感染者数は「既に峠は越えた」というピークアウト宣言も、PCR検査の陽性者が東京で200人を切ったことも、当然影響していると思われる。もしかしてだが、関東の人間にとっては、テレビで小池都知事の顔を見る機会が減ったことが、「コロナ終息の兆し」と、捉えられているのかもしれない。実際に起きている現象以上に、自分の頭の中で「印象操作」が行われているのかもしれない。

 もちろん社会、経済活動の上では、日本は「コロナ不況」真っただ中だ。デパートを取り巻く商業の世界でも、コロナによるマイナス影響は継続している。今号では、今後、百貨店を待ち受けている「課題」をひとつひとつ取り上げ、可能な限り、その対応策を考えていきたい。毎月の様に聞こえてくる、地方百貨店閉店のニュースに、嘆いてばかりもいられないからだ。

続きは デパートのルネッサンスはどこにある? 2020年9月15日号 を御覧ください。

大丸・松坂屋が取り組む、地域共生を考えた社会貢献活動「Think LOCAL 」が始動 – 大丸松坂屋百貨店

 大丸松坂屋百貨店は、9月からサステナビリティ活動の一環として、地域の課題を考え応援する社会貢献活動「ThinkLOCAL」を始動する。「Think LOCAL」は日本の各地に店舗を構えている大丸・松坂屋が、それぞれのまちや、そのまちに暮らす人々の課題を顧客と一緒に考え、応援していくことを目的とした社会貢献への取組みだ。

 街の豊かさ、地域の活力や生活基盤を下支えする街のハブとなる活動としてネーミングし、サステナビリティ活動における地域共生を考えた参加プロジェクトとして継続していく。

 9月2日(水)~9月29日(火)の期間中、特設サイトで「買って、食べて、参加してキャンペーン」を展開。全国各地の名産・名品を大丸松坂屋オンラインショッピングで(一部は店頭でも)販売する。

 また、いつでもどこからでもスマホで参加できるデジタルチャリティコンテンツも用意し、全国の顧客とともに各地域を応援するキャンペーンとして実施する。

特設サイト

Think LOCAL|買って、食べて、参加して!キャンペーン|大丸・松坂屋

ヘッドライン – 3面

人事異動

  • J . フロントリテイリング㈱
  • ㈱大丸松坂屋百貨店
  • ㈱そごう・西武
  • ㈱高島屋
  • ㈱東武百貨店

さいか屋横須賀店2021年閉店へ – 93年の歴史に幕

5月8日の取締役会で、さいか屋は横須賀店(神奈川県横須賀市。売場面積19343㎡)の横須賀店を2021年2月に閉店することと、35歳以上の希望退職者の募集を決めた。

 横須賀店は、1928年に百貨店として開店し1990年には新館・南館を増床し延床面積は36165㎡となり、ピーク時の91年度には売上高が368億円であった。
 横須賀市は、米軍・自衛隊基地を抱え人口が本年8月現在約39万人と神奈川県では4番目に多い中核市である。人口は1994年の43万5千人をピークに減少が続いている。

 小泉純一郎元首相のお膝元でもあり、首相在任中(2001年4月~2006年9月)には「純ちゃん饅頭」がさいか屋横須賀店地下食品売場で爆発的な人気商品であった。

 人口減少等により売上高の減少が続き2017年2月期以降は赤字が恒常化していた。さいか屋は横須賀店の閉店後、残る店舗は川崎店、藤沢店として、横須賀地区での営業については、サテライト型店舗の開設などを今後検討するとしている。

 希望退職者については、8月13日行われた会社発表によると120名の募集に対し、応募者数は108名、希望退職者募集の結果に伴い発生する割増退職金等の費用( 約61百万円) は2021年第2四半期決算にて特別損失として計上される予定だ。

「個食」「贈れる」おせちに注目 – 京王百貨店

 京王百貨店では「2021年京王のおせち」を9月1日(火)からインターネットで、10月1日(木)から店頭で、予約承りをスタートする。

 年始の食卓に欠かせないおせち。近年は「すべて手作りするには手間がかかる」「夫婦2人分には量を作り過ぎてしまう」といったことから「買うおせち」の需要が高まり、同社でも3年連続で売上が伸長するなど好調に推移している。特に2021年は、帰省や外食を控えて家族でゆっくりと過ごす傾向が続くとみられ、年始を祝うおせちの存在感が増すことが想定される。そこで今年は、コロナ禍の需要に対応し、一人分ずつ取り分けられた「個食おせち」や、会えない遠方の家族や親戚にも贈れる「広域配送可能なおせち」を強化。インターネットの承り開始日は昨年より11日間前倒し、「早期ご予約送料無料キャンペーン」の期間も前年より拡大。インターネット予約の利便性を高めている。

https://shop.keionet.com

新しい生活様式に合った“少人数向け” “オンライン” が充実 – 東武百貨店池袋本店

 東武百貨店池袋本店食品フロアでは、9月17日(木)からおせちの承りを開始する。新しい生活様式の実践が求められているなか、帰省や年始の集まりを控えて新年を迎える人が増えることが予想される。そこで同店では、少人数向けや個人用おせちの展開数を前年比約130%と拡大し、新しいお正月の過ごし方に対応したおせちを提案する。

 また、今年は初めてお正月の食卓に華を添える食材のオンライン販売をスタートする。例年、年末は売場が非常に混雑するが、密を避け並ばずに買物できるオンラインショッピングを充実させ、安心・安全な買物環境を提供する。

1・新しいお正月のスタイル 少人数向けおせちが前年比約130%の品揃え

 ライフスタイルの多様化に加え,、新しい生活様式でのお正月を過ごす人の増加を予想し、少人数・個人向けおせちを前年より8種類多い35種類取り揃えた。取り分ける必要のない「お1人様1段」のおせちも充実させた。

2・初開催。年末のお買物は密を避けてオンラインショッピング

 年末はお正月の準備のため、例年多くの顧客が食品フロアに来店する。そこでオンラインショッピングで 、年末年始用の食材の取り扱いを今年初めて行う。店頭で並ぶことなく、お正月の準備を進めることができる。

http://www.tobu-dept.co.jp/pdf/200831b.pdf

ヘッドライン – 4面

店頭とECでショッピングをサポート – 佐賀県の名産品・有田焼を集積した販売会を実施 – 小田急百貨店新宿店

 ㈱小田急百貨店は、9月9日(水)~22日(火・祝 )の期間、新宿店本館8階食器売場において、佐賀県の名産品・有田焼の販売を展開中だ。また、先行して2 日(水)から同社ECサイト「小田急百貨店オンラインショッピング」でも展開し相互で連携することで、有田焼の魅力を伝えて購買促進を図っている。

 地方の名産品は新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴い、観光客の減少や営業自粛、販売イベントの中止などで販売機会の逸失に見舞われている。

 有田焼など陶器類においても例外ではなく、そうした状況をふまえ、販売機会の創出による産地支援につなげるべく、陶器市などに足を運びにくい首都圏の顧客はもとより全国の消費者に対して、店頭のみならずECサイトで同時期に有田焼の食器類を販売することとした。

 店頭では、食卓に有田焼を取り入れるコーディネート提案で雰囲気を味わいながら需要促進を図るとともに、ECサイトでは、約50点を単品で展開して、好みの有田焼が選べるよう提案する。また、店頭において、サイトへ簡単にアクセスできるQRコード付カードを配布し、「買い忘れ」にも対応することで相互での販売態勢を整える。店頭とオンラインショッピングで展開する有田焼販売の概要は以下のとおり。

実施概要
1・名 称

おうちで楽しむ有田焼

2・期 間

9月9日(水)~22日(火 ・祝)オンラインショッピングの展開は9月2日(水)~29日(火)

3・販売場所

新宿店本館8階食器売場、および小田急百貨店オンラインショッピング

4・内 容

自宅で楽しめるデザイン性の高い有田焼を集積したテーブルコーディネート提案。有名窯元の食器類から、割烹食器も一部取り扱い、料亭風のコーディネートなどの切り口も提案する。展開点数は約50点。

5・取扱商品(一例)

有田焼×和菓子タイムセット

染付細長皿3520円、染付マグ2640円

有田焼×晩酌セット

このはな徳利3960円、このはな三つ足盃1980円 、白磁瓢形箸置605円、染付市松格子そば猪口豆皿1100円、錦丸紋そば猪口豆1320円、染付青海波そば猪口豆皿1100円、錦瓢そば猪口豆皿1320円、白磁大長角皿4400円

有田焼×和食セット

ショウフラットプレートL5390円、銀塗高台深鉢2860円、銀塗木瓜型手塩皿1320円、銀塗七宝菊型手塩皿、麻の葉箸置1100円

神奈川各店令和2年上半期(1月~6月)商品別売上高

関東各店2020年上半期(1月~6月)商品別売上高

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