デパート新聞 第2645号 – 令和2年7月15日

ヘッドライン – 1面

5月全国は 65.5%減

月の後半からは緊急事態宣言の段階的解除を受けて、過去最大を記録した前月(72.8%減)から若干(7.2ポイント)持ち直す。

SC販売統計調査 5月

デパートのルネッサンスはどこに有る

現場の今
ライバルSCの対応は

 百貨店各社の動きに対して、都心の駅ビル・ファッションビルでは、ルミネが「夏のセールは実施しない」という見解だ。夏のセールはテナントごとに判断し、実施してください、という、こちらはテナント任せの対応となった。背景としては、万が一店舗でクラスターが発生した際に、店舗のみならず、直結するJRの駅をも封鎖して、消毒作業をするという、前代未聞の不祥事を防ぐため、という噂まで、まことしやかに囁かれている。

 パルコは恒例の「グランバザール」の名称を使わずに、今年に限っては6月26日から7月26日迄の1か月開催として「サマーセール」というタイトルで実施中だ。混雑緩和のため、実施期間を前年の2倍に長期化している。但し、毎年グランバザールの後に、必ず「夏物最終処分セール」と銘打って、長々とセールを実施していたので、実態として、ほぼ前年踏襲では、と指摘する向きもある

続きは デパートのルネッサンスはどこにある? 2020年7月15日号 を御覧ください。

 経済産業省が持続化給付金の不正受給者のあぶり出しに動き出すという。売上が前年月対比で50%以上落ち込んだ場合、法人事業者200万円、個人事業者100万円を支給するコロナ危機での最大級の支援制度だが、来年1月の終了をまたず早速行なうようである。

 こうした経済危機を招いた元凶は、コロナウイルスを無防備に引き入れた国の無策であるわけだが、その検証と責任の所在は封じたままである。先頃、廃止された専門家委員会の議事録が作成されなかったという失態の件もたれ流しである。この国の「お上は絶対、民は従うべし」という風習は全く変化していないようである。

人事異動

  • ㈱三越伊勢丹ホールディングス

都市規模別・地域別売上高伸長率

神奈川各店令和2年5月商品別売上高

ヘッドライン – 2面

「森洋子の『猫の愛読書』」開催

日本デザインコミッティーでは、第766回デザインギャラリー1953企画展として、「森洋子の『猫の愛読書』」を開催する。

 森洋子は、独特の世界観を鉛筆画で美しく表現する画家だが、その作品の多くは、絵本にまとめられており、私たちが書店などで目にする機会も多い人気の絵本作家でもある。
同展では、「猫の愛読書」というテーマを設定し、猫の視点で捉えた様々な物や出来事などを、「猫の愛読書」に因んだ会場構成の中で表現。
 ブロック塀や板塀など、猫たちがいかにも闊歩しそうな会場空間は、訪れた人たちを猫の目線へと導く。
 気がつけば森洋子の世界に誘われているかも知れない。
主催:日本デザインコミッティー
●展覧会概略
タイトル:第766回デザインギャラリー
1953企画展「森洋子の『猫の愛読書』」会期:8月19日(水)~9月14日(月)最終日 午後5時閉場・入場無料
会場:松屋銀座7階デザインギャラリー1953主催:日本デザインコミッティー
●森洋子氏略歴
1959年、東京生まれ。画家、絵本作家。
東京藝術大学美術学部絵
画科卒業。同大学院修了。
 子供の頃に住んでいた1960年代の東京を舞台に、当時の情景の記憶をもとに鉛筆と赤鉛筆で絵を制作している。絵本に『かえりみち』(トランスビュー)、『ぼくらのひみつけんきゅうじょ』(PHP研究所)、『まよなかのゆきだるま』『おるすばん』『さがしもの』『おまつり』(福音館書店)、『空想化石はくぶつかん』(学校法人城西大学出版会)、『月の明るい真夜中に』『月の見ていたこと』(書肆森洋子)がある。
●作品販売
会期中、展示作品の一部を販売する。

令和元年度 百貨店各社決算報告

  • ㈱丸井グループ
  • ㈱三越伊勢丹ホールディングス
  • エイチ・ツー・オーリテイリング㈱

関東各店令和2年5月商品別売上高

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昭和24年10月創刊
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