2024-12 アメリカ・デパートニュース

アメリカのデパートNEWS

再建中の米百貨店メーシーズ、24年通期の業績予想を下方修正

2024年12月12日(木)

 11日 ロイター] - 経営再建中の米百貨店メーシーズ(M.N), opens new tabは11日、2024年通期決算の業績予想を下方修正して調整後1株当たり利益を2.25─2.50ドルとし、従来予想の2.34─2.69ドルから変えた。従業員が配送費を隠蔽していた問題を受け、影響を考慮して7900万ドルを計上した。


 同社は11月、従業員が21年第4・四半期から24年第3・四半期にかけて約1億5100万ドルの配送費を隠すために誤った入力をしたことが判明したため、24年第3・四半期決算の公表を延期していた。                       ロイター

米高級百貨店ノードストローム、総額62億5000万ドルで非公開化

2024年12月24日(火)

 米高級百貨店のノードストロームは、創業家とメキシコの百貨店リバプールが約62億5000万ドルで同社株を買収し、非公開化すると23日に発表しました。

 買収は2025年の上半期を予定しており、創業家は市場での株価下落や過小評価を理由に、上場を非公開化した上で収益力を強化する狙いがあります。買収に際し、創業家とリバプールは保有していないノードストローム株を1株あたり24.25ドルで買い付け、取引総額は約40億ドルに上る見込みです。

 ノードストロームは近年、競合メイシーズなどと共に売り上げが不調で株価が低迷しており、23日の株価は前週末比で1.6%下落しました。データによると、非公開化発表前の株価収益率は12.20で、百貨店業界の中央値20.5を大きく下回っていることが明らかになっています。

 また、ノードストロームの過去3年間の営業利益率も業界中央値に及ばず、創業家は2018年に84億ドルでの買収提案を拒否しており、今年3月には非公開化を目指す動きが報じられていました。                               ロイター

米高級百貨店2社が「4300億円の取引」で合併、アマゾン出資でECに期待

2024年12月25日(水)

 米高級百貨店「サックス・フィフス・アベニュー」の親会社、サックス・グローバルは12月23日にニーマン・マーカスを約27億ドルで傘下に収める取引を発表しました。

 この合併はアマゾンなどの企業の出資を受けて実現し、サックス・グローバルはニーマン・マーカス、バーグドルフ・グッドマン、サックス・フィフス・アベニュー、サックス・オフ・フィフスを含むブランドラインナップの強化を図ります。

 さらに、これに伴いニーマン・マーカスの36店舗を取得し、アマゾンやセールスフォースなどのIT企業が物流やオンラインショッピングでの強化を支援することが期待されています。 サックス・グローバルの主要株主、ハドソンズ・ベイ・カンパニーは、新型コロナウイルスの影響で売上が急落した後、僅か4年でニーマン・マーカスの支配権を取得する運びとなります。

 また、高級品市場は低迷しており、アルタガンマとベイン・アンド・カンパニーのデータによれば、約5000万人の消費者が高級ブランドから離脱しています。ベインのアナリストは、生活コストの上昇や高級ブランドの価格設定が、ラグジュアリー市場の活性化を妨げている要因として指摘しています。                    Forbes JAPAN