2025年9月 百貨店のニュース

百貨店4社、8月は3社増収 24年の地震警報の反動で免税回復
2025年9月1日(月)
三越伊勢丹ホールディングスなどの百貨店大手4社は、8月の既存店売上高が前年同月比で3社が増収したことを発表しました。免税売上高は最大で1割弱の減少がありましたが、7月以前の3〜4割減に比べると大きく改善しています。前年の円高進行や地震警報の影響による消費の落ち着きからの反動も影響しています。全社の国内売上高は増収となっています。 2024年8月は円高が進行し、南海トラフ巨大地震のリスク高まりが観光客の減少を招きました。また、大型台風による集客への影響も報告されています。
三越伊勢丹の既存店売上高は0.9%減少し、免税売上高は5.2%減少しましたが、これは特別催事の期ずれが影響しているとされています。免税の単価は前年を下回っているため、秋以降にどれだけ売上が上昇するかが懸念されています。 エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)の阪急阪神百貨店は既存店売上高が5%増、免税売上高は5%以下の減少でした。高島屋は既存店売上高が6.6%増だが、免税売上高は9.8%減でした。一方で、大丸松坂屋は既存店売上高が8.6%増、免税売上高も6.7%増と好調で、化粧品など消耗品の販売が伸びています。国内売上高では大丸松坂屋が6.3%増、高島屋が9.3%増と好調を維持し、三越伊勢丹は前年並みの0.1%増でした。
東急百貨店が「1月2日」を休業日に 吉祥寺店、札幌店など
2025 年9月10日(水)
東急百貨店は、2026年の年始営業について一部店舗で1月2日を休業すると発表した。長らく年始の休業は元日だけだったが、取引先を含む従業員が2日間休めるようにした。労働環境の改善とその家族の生活の質の向上を目指す。
対象は東急百貨店の吉祥寺店、札幌店、町田東急ツインズ、日吉東急アベニュー、あざみ野東急フードショースライス。渋谷の旧東急渋谷本店近くのTHE WINE by TOKYU DEPARTMENT STORE(ザ・ワイン バイ トーキューデパートメントストア)は3日まで休業する。
高島屋と阪急阪神百貨店、業務提携を深化 市場開拓へ伝統文化を発信
2025年9月10日(水)
高島屋とエイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)グループの阪急阪神百貨店は10日、業務提携に基づく新たな取り組みを実施すると発表した。日本の文化やものづくりを発信する取り組みなどを始める。これまでも中元・歳暮商品の開発やフードロス削減施策で提携してきたが、社会的な意義がより高い活動に注力していく。
国内外への日本文化の発信に共同で取り組む。新たな市場を創出し、地域文化の発展や地域活性化につなげる。第1弾として「日本の美と技を未来につなぐ」をテーマにした展示や商品販売を24日から1〜2週間程度、高島屋日本橋店(東京・中央)と高島屋大阪店(大阪市)、阪急うめだ本店(同)で実施する。
群馬県の老舗刺しゅう工場が手掛けるアクセサリーや愛知県の伝統工芸・有松鳴海絞の技術を使った商品の展開など、日本のものづくりや伝統を打ち出す。このほか、セール需要の鈍化や夏の長期化にあわせた、夏物衣料の正価販売の拡大にも共同で取り組んでいる。すでに売り上げ伸長の効果が出ており、対象ブランドを広げる方針だ。
高島屋とH2Oは2009年から業務提携を継続しており、百貨店の共同商品開発やSDGs(持続可能な開発目標)分野で協業してきた。
西武池袋本店「デパ地下」17日開業 弁当は百貨店最大級の400種類
2025年9月16日(火)
そごう・西武は、東京・豊島にある西武池袋本店の地下食品フロアを17日から順次オープンし、181店で構成された新しい売り場を展開します。百貨店初出店の店舗が11軒含まれ、生ケーキや特化した弁当売り場が強化されています。
地下1階と地下2階で構成される新しい食品フロアは約3000平方メートルの広さを持ち、買い回りを意識した2フロア構成に変更されています。 内覧会では、17日に開業するスイーツやギフト売り場に104店が並ぶことが紹介され、特に生ケーキ販売店を25店に増やすなどの取り組みが目立ちます。関東初出店の有名洋菓子店や、16年ぶりにパリのルノートルが再出店することも注目です。25日には地下2階の総菜フロアが開業し、世界中の多彩な料理も楽しめるようになります。
さらに、10月には「BENTOステーション」が登場し、池袋の人気洋食店を中心に400種類の弁当を販売する予定です。2026年には地下2階の生鮮品売り場も改装され、デパ地下の大型改装が一段落します。全フロアの開業を進める中で、来店促進を図るために幅広い世代向けの店舗展開が行われています。
今年で最後の名鉄百貨店「屋上ビアガーデン」が3週間営業延長 昼営業も
2025年9月22日(月)
名鉄百貨店本店の屋上ビアガーデンが、当初の営業予定を延長し11月3日まで営業を続けることが決まりました。このビアガーデンは1957年にオープンし、名古屋駅地区の再開発に伴い2026年に営業終了が予定されています。
営業延長の理由として、広報担当者は「長年の感謝の気持ち」と「秋の気温が高い予想による需要の見込み」を挙げています。 9月22時点の売上は約2億3,000万円、来店者数は約4万8,000人に達しており、コロナ前の2019年の売上を上回る見込みです。また、延長期間中には提供メニューが増え、常時12種類の中華料理を楽しめるようになります。
さらに、10月18日からの週末には昼営業も行われ、ファミリー層をはじめとした幅広い客層が楽しめるよう配慮されています。 ビアガーデンでは約100種類のドリンクが提供され、温かい料理やドリンク、さらにはブランケットの無料貸し出しもあるため、夜間の利用でも快適に過ごせる環境が整えられています。この美しいロケーションで、最後の「めいてつ屋上ビアガーデン」を楽しんでほしいと呼びかけています。
北海道・帯広の百貨店「藤丸」、22日から解体 跡地に新商業施設
2025年9月22日(月)
2023年1月に閉店した北海道帯広市の老舗百貨店・藤丸の旧店舗が、22日から解体工事が始まる。新会社「藤丸」は、解体を約2年間で完了し、跡地に新商業施設を建設する計画で、30年頃の開業を目指している。
旧店舗は延べ床面積約4万2000平方メートルを誇り、解体工事は地元の企業が共同で実施し、費用は約20億4500万円となる。この費用は国や道、市からの補助金、企業版ふるさと納税によって賄われる。
工事開始前の16日には安全祈願祭が行われ、新会社の村松一樹社長は「地域住民の思い出を作った建物の解体は悲しく残念だが、30年を目指して建設する新しい建物に期待していただきたい。」と話した。新商業施設の具体的な内容は未定だが、百貨店機能を残す方向で検討しているという。旧藤丸は1900年に創業し、1982年に建築された店舗は市民に「藤丸さん」と親しまれてきた存在だった。
大手デパート 来年の初売りを1月3日にする動き相次ぐ
2025年9月24日(水)
小売業界で人手不足が課題となる中、大手デパートの間では来年の初売りを1月3日にする動きが相次いでいます。
このうち「東武百貨店」はこれまで1月2日に行っていた初売りを1日遅らせ、来年は3日にすることを決めました。1月2日が休業になるのは1977年以来49年ぶりで、会社では従業員の労働環境を改善し、生活の質や働きがいを向上させるためだとしています。
また「東急百貨店」も一部の店舗を除いて来年は1月2日を休業し、3日から営業することにしています。
このほか「高島屋」や「大丸松坂屋百貨店」、「阪急阪神百貨店」はことしから初売りを1月3日に変更していて、元日と2日を休業する動きが広がっています。
デパート各社では、年末年始に休みをとりづらいことなどから人材の確保が難しくなっているほか、年間を通してやってくる外国人観光客の売り上げに占める比率が上昇し、初売りに頼る必要性が薄れてきていることが、見直しの背景にあるということです。
8月の百貨店売上高、7カ月ぶりプラス 免税売上高も改善
2025年9月25日(木)
日本百貨店協会が25日に発表した8月の全国百貨店売上高は、前年同月比2.6%増の4139億円であり、7カ月ぶりのプラスを記録しました。免税売上高は441億円で前年比4.7%減となり、6カ月連続でマイナスでしたが、減収幅は縮小しています。免税購買客数は8.9%増の49万4千人と8月としては過去最高を達成したものの、1人当たりの購買単価は12.4%減少しました。高級ブランドを含む一般物品売上高は8.7%減で前年割れが続く一方、化粧品などの消耗品売上高は18.5%増と好調でした。
2024年8月には円高が進んだことや台風による一部店舗の臨時休業が影響しましたが、前年の消費水準の低下が減収幅の改善に寄与したと考えられています。同協会の西阪専務理事は、「実額でも7月の免税売上高より高いため、客単価の減少を客数で補う構造が続く」と分析し、今後の春節などでの増加に期待を寄せています。
また、国内売上高は3.5%増加しており、猛暑の影響で夏物衣料と雑貨が好調でした。 主要5品目の中では高級ブランドを含む身の回り品のみが0.5%減少した以外は3〜7カ月ぶりに増収に転じ、地域別では東京23区や大阪市などの主要10都市が2.9%増、そのほか地方も1.4%増でした。
特に主要都市以外の地区の増収は11カ月ぶりのことです。9月1〜18日には主要百貨店の売上高が4.1%増加し、プラスが続いています。西阪専務理事は都内大型店の改装が進み、順次開業することが全体の売り上げ改善につながると期待しています。
「ミャクミャク」グッズ絶好調!…近鉄百貨店が業績を上方修正
2025 年9月27日(土)
近鉄百貨店は26日、2025年8月中間連結決算の業績予想を上方修正した。大阪・関西万博の会場内で運営するオフィシャルストアのグッズ販売が好調なため、売上高を7月時点の予想より4.3%増の625億円に、本業のもうけを示す営業利益を30.0%増の26億円に引き上げた。
公式キャラクター「ミャクミャク」のぬいぐるみやキーホルダー、カチューシャなどが人気という。万博会場だけでなく、あべのハルカス近鉄本店内のオフィシャルストアにも連日、大勢の客が訪れている。
