昭和24年10月創刊

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サスティナブルな社会へ~百貨店の取組

サスティナブルとは

サスティナブル(sustainable)は、「持続する(sustain)」と「できる(able)」を意味する2つの単語を組み合わせて作られた言葉です。よく耳にする「サスティナブルな社会」とは私たちが暮らす地球の環境を守り、末永く幸せな生活を続けていける社会のことを指します。

サスティナブルの語が社会に知られるようになったのは、2015年9月の国連サミットにおける「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された「SDGs=持続可能な開発目標」がきっかけになり日本にも広まったと言われています。

*「SDGs」は、2015年に国連で採択された2030年の地球のあり方を描いた目標で「Sustainable Development Goals」の略

SDGsは「地球上の誰一人取り残さない」という強い意志のもと、地球を保護しながら、あらゆる貧困を解消し、すべての人が平和と豊かさを得ることのできる社会を目指しています。これに多くの企業が賛同しその取組が広まっています。

百貨店のサステナブルな活動

三越伊勢丹

国内初の取組

2019年10月に伊勢丹立川店をはじめとする三越伊勢丹の9店舗で期間限定のダウンコートの無料引き取りサービスが開催されました。これが国内百貨店での店頭で初の活動となりました。

2021年4月からは、サステナビリティ基本方針にもとづいた、“think good”という合言葉のもと活動機会を広げるために、伊勢丹新宿店、日本橋三越本店、三越銀座店、三越伊勢丹オンラインストアを中心に、“think good”を掲げたキャンペーンを開催しています。

具体的な例として、日本橋三越本店、新宿伊勢丹では、不要になったバッグ・洋服・靴・宝飾品・骨董品・美術品を買取り、引き取りをするサービス「アイム グリーン(i’m green)」を実施しています。これらの品物は、リユース・リサイクルを経て新たな商品へと生まれ変わっています。他にも店内に専用の回収ボックスを設置し、特定の化粧品容器の回収も行っています。これらの容器は、リサイクル資源として再活用しています。他、不要になった洋服の回収を期間限定で行っています。

三越伊勢丹のオンラインショップ公式サイトの「金曜日のサステナブル」というコーナーでは、身近なことからサステナブルなコトやモノにチャレンジしてみる、日常のわかりやすい内容の記事が連載されています。

大丸松坂屋

2019年9月にグランドオープンした大丸心斎橋店本館は低炭素化のモデル店舗として、店舗で使用する電力の100%再生可能エネルギー化、館内照明100%LED化、社用車のEV車順次切替、屋上・テラスの緑化に取り組んでいます。

また、百貨店全体としては、プラスチック製レジ袋の使用抑制、不用になった衣料品・くつ・バッグなどの衣料品回収常設ボックスを期間限定で設置(エコフ)、ほか ,サステナビリティ商品・サービスの取リ扱いなどを行っています。

西武・そごう

西武池袋本店では、レストランや社員食堂で発生した生ゴミを有機肥料化。契約農家で利用してもらい、生産された野菜を西武池袋本店で販売する「食品リサイクルループ」活動を行っています。また西武所沢S.C.、西武東戸塚S.C.では地域のフードバンクと連携し食品を回収する「フードバンクキャンペーン」を定期的に開催しています。

また、途上国への支援として、「こども靴 下取りサービス」実施中です。回収した子供靴は、国際協力NGOジョイセフを通じてザンビア共和国に届けられ、こどもたちの足を寄生虫病や破傷風から守っています。2022年1月まで。西武・そごう 全店 で1,066,549足を回収しました。

また、栄養不足や不十分な保健医療サービスなどで命を落とす途上国のお母さんや赤ちゃんを救う「ホワイトリボン運動」を実施中です。

今年1月には、西武渋谷店で、服の循環をテーマにしたポップアップイベントが開催されました。要らなくなった大人用の服と古着を交換できる期間限定ショップで服を売らない服売り場が登場して注目を集めたのは、記憶に新しいところです。

高島屋

「Depart de Loop(デパート デ ループ)」をテーマにサステナブルな循環型社会の実現を目指すプロジェクトを実施中です。日本環境設計株式会社が企画運営する「BRING™」とパートナーシップを組み、再生繊維(再生ポリエステル)を使った服を販売して不要になったら回収します。回収した服は繊維原料に再資源化して、何度でも新しい服に生まれ変わらせます。不要になった衣料品は期間限定で回収しています。

阪急・阪神

阪神梅田本店の売り場では、古い家具などを使って再生したした什器を使っています。『阪神コンポスト部』では、家庭で生じる生ゴミをコンポストに投入して堆肥を作り、できた堆肥で野菜を作って食べる。生ごみを減らし、地球の負担を減らす食循環の活動を行っています。

阪急うめだ本店では、販売商品を通じて生産地や生産者への支援活動や、環境に優しい商品の販売を積極的に行っています。

現在、新型コロナウイルス感染症の第6波の真っ只中です。WITHコロナに慣れっこになったとはいえ、感染者数が過去最高となった今、人々はやはり外出を控える傾向にあります。昨年10月以降、徐々に戻ってきた百貨店の来店者数も再び減少してしまいました。百貨店にとっては見通しの立たない苦難の時代が続きますが、今は、より社会情勢や社会環境に寄り添って進んで行く時期のような気がします。どこの百貨店も未来を見つめてサステナブルな活動に取り組んでいますが、この活動を人々に浸透させることも百貨店はの大きな役割だと感じます。百貨店は、いつの時代もお客様と地域とともにあるという基本的なことを思い出させる活動が、更に広がっていくことを願います。