小さなおもちゃの国奥能登キャラバン実施 ~ 選べるカプセルトイイベントを4市町で開催 ~

 令和8年8月5日から8月9日にかけて、奥能登の子供たちに選べるカプセルトイを楽しんでもらおうと、東日本大震災雇用・教育・健康支援機構(以下、震災機構という)は小さなおもちゃの国奥能登キャラバンを実施した。

 震災機構の田中理事長以下総勢10名での参加となった。8月5日は新幹線で新高岡駅に到着、2台の車に分乗して能登半島の北端・珠洲市まで約3時間かけて走った。途中、軍艦島の名称で名高い見附島に立ち寄るも、夕方6時前のまだ明るい時間帯にもかかわらず人影はなかった。やや崩落している見附島の山上の木々は白く枯れており、干潮時には島まで歩いていけた浜辺はほぼ無くなってしまい、波が打ち寄せ、奥能登一の景勝地に残る震災の傷跡の深さを感じた。津波のためかメモリアルのオブジェも壊れ、レストハウスは廃屋のようになっていた。道中は起伏も多く、工事中のところも多々あったものの、走るには十分な道路状況だっただけに、観光施設の崩壊には寂しさを禁じ得なかった。

 翌6日、小さなおもちゃの国は珠洲市立緑丘中学校の体育館で、同市の小中全校生徒の参加を得てスタートした。冷房の効かない蒸し暑い会場に、約400人の生徒たちがバスで続々と来場。震災機構が用意した地域の老舗芝寿しの弁当を食べた後は、小さなおもちゃの国音楽隊・汐彩レトロムジカの演奏する鎌倉音楽絵巻の尺八・琴・バイオリン・ピアノ・フルートのアンサンブルに興味深く聞き入っていた。ボーカルを務めるシズカの美しい声が会場に響くと、暑さを忘れる清涼感が通り抜けた。

 選べるカプセルトイの無償頒布イベントは冷房の効いた2階・3階の教室を使って開催。2階はケンエレファント社から寄贈を受けたカプセルトイを、3階には震災機構がこのキャラバンのために仕入れた最新のカプセルトイを並べた。生徒が一斉に押し寄せないように先生方が会場への入場を制限したため、生徒たちの行列は50m近くになってしまい、最後の生徒たちが入室するまでに40~50分かかってしまった。

 合計15個程度のカプセルトイの他、震災機構が用意した横浜かをりのレーズンサンドや北陸製菓株式会社寄贈の「ビーバー」のせんべいも生徒全員に頒布、更に選べるカプセルトイの本拠地・小さなおもちゃ屋さんのある鎌倉の歴史書籍なども希望者に頒布した。

 8月7日は、舞台を輪島市の輪島小学校に移して開催した。ここでは体育館が会場となったため、選べるカプセルトイの設置から撤収まで約6時間を熱気の中で過すことになり、震災機構職員は体中汗みどろになってしまった。この会場では生徒たちは自由参加方式であり、またこの日は暑さのため外出禁止令も出ており、来場者は全生徒の20%程度に止まった。そのため撤収作業は大変な重労働となったが、会場で知り合いになったNPO法人「じっくらあと」に残った在庫は預け、後日改めて新たな頒布イベントを開催することとなった。

 その後、8月8日には穴水町B&G海洋センターで、8月9日には能登町コンセールのとで開催。教育長をはじめ、多くの教育委員会の皆様の協力を得て、会場設営は無事完了。10時の開場にはいずれの開場でも十数人の子供たちが入場を待ちかねるという流れで頒布は進んだ。こちらも、生徒たちは自由参加であったが、穴水町は70〜80%、能登町は30〜40%の参加で、被災地での情報周知は難しいことを実感した。この両会場では、孫のためにと高齢者がカプセルトイを大事に持ち帰える姿もしばしば見られた。コンサートの撤収は午後5時過ぎに終了し、田中理事長以下職員は奥能登を後にした。

 田中理事長「多くの子供たちに、小さなおもちゃの国の選べるカプセルトイの醍醐味を味わってもらえたことは、大きな収穫であった。いつか、私たちの本拠地、鎌倉の復興支援広場で、子供たちと再会する日を楽しみにしたい。本イベントは珠洲市、輪島市、穴水町、能登町4つの自治体の教育委員会の皆様の協力がなければ遂行できなかった。心より、感謝申し上げたい。」