「小さなおもちゃの国」緊急速報 令和8年6月27日(土曜日)にオープンした宮崎山形屋は初日売上300万円を達成

デパート新聞社が地方デパートで開催している「小さなおもちゃの国」は熊本の鶴屋
百貨店、アイシティ21そして宮崎山形屋と、6月末までに20拠点に到達した。



デパート新聞社が地方デパートで開催している「小さなおもちゃの国」は熊本の鶴屋百貨店、アイシティ21そして宮崎山形屋と、6月末までに20拠点に到達した。6月後半は、3〜4月にスタートし常設店となった大分県のトキハ別府店、トキハ本店の好調を受け、熊本県(鶴屋)、宮崎山形屋が相次いでオープンした。そして7月には福岡県(小倉井筒屋:7月8日スタート)が続く。
半年という短い間に、「小さなおもちゃの国」が九州を席捲することとなった。もちろん「九州平へいてい定」には、長崎、佐賀、鹿児島を攻略しなければならないが、拠点としては関東エリアに肩を並べる規模になった。6月後半スタートは以下。
- 鶴屋百貨店:6月17日〜7月20日
- アイシティ21:6月19日〜8月31日
- 宮崎山形屋:6月27日〜8月23日
熊本の鶴屋や宮崎山形屋は、押しも押されもしない九州の名百貨店であり、外と ざ様まの筆者が説明するには及ばないだろう。そこで今回は長野県のアイシティ21をフューチャーする。尚、宮崎山形屋(6月27日スタート)、小倉井筒屋(7月8日スタート)含め、九州エリアの概況は次号で詳しくお伝えする予定だ。
アイシティ21と聞いて、「ああ、井上さんね。」と判るのは、長野県民(松本市民)を除いて、業界の人間か、よほどのデパート通だろう。松本駅の至近で営業を続けていた地元デパート「井上百貨店」は1年半前の2025年3月末に閉店した。
長野県内に残存するアイシティ21は株式会社井上が運営する、郊外型ショッピングモールである。ここで、本紙2025年4月1日号の4面の「デパートのルネッサンスはどこにある?」を抜粋し再掲載する。
パルコが消え、百貨店も消えた「松本」
2025年長野県松本市の中心部で商業施設の閉店連鎖が続いている。
松本市の市街地から大型商業施設である松本パルコが2月末に、井上百貨店が3月末に、相次いで撤退してしまったのだ。本紙は「デパート」新聞なので、先ずは松本市唯一のデパートである井上百貨店の閉店のニュースから始めよう。
井上百貨店の撤退
松本市の地元百貨店である株式会社井上は、松本駅至近の本店店舗を2025年3月末日に閉店した。ちょうど本紙4月1日号発行の前日となる。因みに2024年4月に発表されたため「お別れ」の期間はちょうど1年間だったことになる。
市街地の中心に位置する百貨店の閉店は、地元では大きな衝撃として伝えられた。衝撃が大きい要因の一つは、1か月前の2月28日に近隣の商業施設「パルコ」が閉店したからだ。3月15日に発行した本紙前号でも、松本の閉店ラッシュはお伝えしているが、地方都市での「ダブル閉店」は地元民にとってはショックだろう。
井上の来歴
井上百貨店は、1927年に松本城の旧城下町六九(ろっく)通りに「井上呉服店」として創業。その後も順調に業績を伸ばし、地場の百貨店へと発展した。高度経済成長期に駅前が急激に発展したのに合わせ、1978年にイトーヨーカドーが松本駅前の松本バスターミナルビル(松電バスターミナルビル)に進出した。
これに呼応する様に、1979年4月に、井上 百貨店は現在の駅前の深志2丁目に移転開業した。当時、松本駅前にはホテルや商業施設などが次々と進出し、新しい商業集積地を形成した。1980年代のバブル経済下、ご多聞に漏れず井上百貨店は活況を呈し「洗練された」ショッピングスペースとして人気となった。年配客だけでなく当時の若者たちもここに集った。因みにパルコの開業は、5年後の1984年8月23日だ。
郊外シフト
しかし、バブル崩壊後は消費者の購買力の低下や、松本市への郊外型ショッピングセンターや大型スーパーマーケットの進出により、経営環境は急激に悪化した。結果として、地方都市で定番の栄枯盛衰劇の舞台となってしまった。現在、駅前周辺には、古いビジネスホテルや老朽化した雑居ビルも目立ち、お世辞にも活気があるとは言えない状況だ。
パルコ、井上の相次ぐ閉店により、4月以降は松本の商業集積は、駅から1・3キロ離れたイオンに完全に重心が移った、と言えるだろう。但し、徒歩約20分というのは、車社会である松本では「歩くには」微妙に遠い距離だ。ちょっとした事にも車を使う、というのは地方都市あるあるであり、だからこそイオンが「勝ち残った」のだ。
※抜粋は以上
結果として、アイシティ21は松本駅前の興亡とは距離をおいた郊外で堅調に商売を続けている。「小さなおもちゃの国」は6月19日にオープンし、翌日の20日土曜日には5550個を売り、売上高190万円を記録した。これは「小さなおもちゃの国」の単日での売上記録となった。一時はレジ待ちが長蛇の列となり、やむなく会場に入るお客様の入場制限を実施した。
宇都宮のFKD(福田屋)の例を挙げるまでもなく、完全な車社会となった地方の郊外では、ロードサイド型のショッピンググモールとして生き残る事が王道なのだ。アイシティ21は、「小さなおもちゃの国」でそれを証明した

デパート新聞編集長


