選べるガチャガチャランド改め「小さなおもちゃの国」がスタート

 『選べるガチャガチャランド』は、令和8年6月から『小さなおもちゃの国』に変わりました。「ガチャガチャ」という言葉を私たちの事業の在り方として見つめ直し、名称変更を決めました。

 ガチャガチャとは、機械のハンドルを廻して、中に入っているカプセルトイを取り出して購入する仕組みのことですが、何が出るのか分からないという偶発性を楽しみの源泉として、消費者に何度もハンドルを廻させて、欲しいカプセルトイが出るまでお金を使ってもらうことが当り前のルールとなっています。事業者の利益至上主義を消費者に押し付ける資本主義の悪弊を引きずっているようです。

 しかし、今やカプセルトイは一つ一つが立派な存在感を示しており、当りもはずれもなく、どのカプセルを手にしても顧客は楽しめる環境になりました。欲しいカプセル小さなおもちゃ屋さんトイが出るまで、全く同じカプセルトイをいくつも買い続けなければならないのは、辛い消費です。私たちはこの点に着眼し、消費者が欲しいものを手に取ってすぐに購入出来る、選べるガチャガチャの販売を始めました。この方法では、人が必ず販売に関わり、また手作業で一つ一つのカプセルトイに価格設定の準備をするなど、本来のガチャガチャ事業の観点からは実に非合理な作業が必要となります。

 しかし、この販売方法には私の理念である「人に対しては非合理をしてこそ思いやりに繋がる豊かなムダ」があり、本来あるべきおもちゃの販売方法でもあると思います。顧客に向い合ってこそ、カプセルトイの販売にも温かいコミュニケーションが生まれる、と思うのです。そして、そこで生じた利益を被災地支援に繋げることは、思いやりの輪を広げていくことを目指す公益事業としてあるべき姿です。私たちの事業は、利他の心を繋げていくという志を持った事業となっているのです。

 さて、そもそもガチャガチャの機械によらずカプセルトイを販売するのに、ガチャガチャと名乗るのは矛盾しているようです。そこで、事業の実態にあった名称かつ温かみのある言葉を使うことに決めました。それが「小さなおもちゃの国」です。「おもちゃ」は、人々の心を温かくする言葉です。そして、皮肉にも昨今のおもちゃ産業の隆盛と時を同じくして衰退している「おもちゃ屋さん」という場の復権を目指していきたいとも思います。

 それこそが、私たちが志す地域のコミュニティの復活、地方の文化発信に繋がると信じています。小さなおもちゃの国をどうかお引き立て下さい。