2026年06月 百貨店のニュース

【営業終了】大丸松坂屋百貨店・大丸下関店“2027年8月末に営業終了”近年は減収傾向続く…まちの人からは「さみしい」の声多数 山口

2026 年6月30日

 大丸下関店は、J.フロント リテイリングから2027年8月末に営業を終了すると発表された。近年の減収傾向と環境変化を慎重に検討した結果だと説明されています。客数は1990年代がピークでその後は高齢化やネット通販の普及で売上が低迷し、昨年度の売上高は68億6300万円と1992年度に比べて250億円以上減少していたことなどから経営環境の変化が閉店決定の背景にあります。

 地元住民からは「家から近く買い物に来ていたのでさみしい」「ご褒美として行く場所がなくなるのは寂しい」といった声が上がるほど店舗は長年にわたり地域のランドマークとして親しまれてきました。従業員の雇用は基本的に継続される方針で、閉店後の店舗活用についてはまだ未定です。

 大丸下関店は1950年に下関市で開業し、1959年にJR下関駅西口に移転して屋上遊園地を設け、1977年のシーモール下関建設では核店舗として存在感を示しました。2020年に大丸松坂屋百貨店の直営店となり18年ぶりに全館改装してリニューアルを実施しました。76年にわたり地域と共に歩んできた歴史があり、この閉店は下関のまちにとって大きな節目となります。

ヨドバシ、池袋東口に大型商業施設 西武百貨店を全面改装、30日開業

2026年6月29日

 ヨドバシHDが西武池袋本店を全面改装して開業する新商業施設「Yodobashi-Ikebukuro」は、ヨドバシカメラの大型店舗と縮小リニューアルした西武を中核にしつつ、スポーツ用品や雑貨、飲食など幅広い業種をそろえて幅広い世代の来訪を見込んでおり、地元活性化への寄与を目指している。家電売り場は地上5階まで約3万3000平方メートルで関東最大級の規模となり、ヘアアイロンの全品試用コーナーや3000種超のカプセルトイ自販機など特徴的な体験型売り場を備えているため、多様な顧客ニーズに応える構成になっている。

 さらに、6階に大手スポーツ用品店の石井スポーツ、7階に試打室付きのゴルフ専門店、8階のレストラン街には麻辣湯などの飲食店が順次出店する予定で、これにより買物だけでなく飲食や体験を通じた回遊性を高め、地域の集客力を強化するとともに従来の百貨店機能の一部を「デパ地下」や専門店で再構築する狙いがある。

日本百貨店協会/5月の売上高8.3%増、インバウンド16.7%増・国内顧客7.4%増

2026年06月25日(木)

 全国の百貨店(調査対象68社・172店)の5月売上総額は約4683億円で前年同月比8.3%増となり、5カ月連続で前年を上回った。インバウンド売上が引き続き二桁増で高伸したうえ、国内顧客売上も7.4%増と好調で、休日日数の増加や株高・円安を受けた宝飾品や時計などの高額品の伸び、各社の物産展や海外催事が集客に寄与したためである。

 免税売上は496億円(16.7%増)と3カ月連続のプラスだが、購買客数は50.3万人で6.3%減と7カ月連続のマイナスとなり、中国からの購買客数が約3割減で売上も約5%減る一方、中国以外の香港・台湾・韓国・マレーシア・シンガポールは売上と購買客数ともに大幅増加し、購買客単価は円安や高額品の影響で24.5%増の約9万8000円に達している。

  国内市場は7.4%増(シェア89.4%)で10カ月連続のプラスとなり、10都市は8.8%増ですべての地区で前年を上回り、地方(10都市以外の7地区)も3.1%増と4カ月ぶりにプラスへ転じた。

 都市部(10都市)では身のまわり品や雑貨が2桁増を示し、地方でも主要5品目のうち衣料品を除く4品目で前年実績を上回った。商品別では主要5品目すべてが前年を上回り、主力の衣料品は気温上昇に伴う夏物(シャツ、カットソー、ブラウス等)の好調で販売が伸びている。

  東京地区(12社22店)の5月売上高は約1425億円で前年同月比10.9%増、5カ月連続のプラスとなり、総店舗面積は67万5846m2(1.2%増)、総従業員数は1万2281人(1.7%減)であった。東京でも株高・円安を背景にラグジュアリーブランドの靴・バッグ・時計・宝飾など高額品が伸長し、国内顧客売上が10.1%増、インバウンド売上が16.2%増とともに二桁増を記録している。6月18日時点の東京地区の動向は前年同期比7.9%増で推移している。

佐世保市の老舗百貨店「佐世保玉屋」が営業再開…1月末で営業を終えた本館は複合商業施設へ建て替え検討

2026年6月22日(月)

 佐世保玉屋は本館閉館後に関連会社の倉庫兼事務所を改装して1階で営業を再開した。当初の予定より遅れて1月末閉館後の再開となった。

約200平方メートルの売り場では野菜や酒、サンドイッチに加え本館で扱っていた婦人服のセレクトショップを展開し、23日からは本館テナントのコーヒー店も営業を始めるなど段階的に販売品目と営業時間を拡充している。

 本館は複合商業施設への建て替えを検討しており、田中丸社長は地方百貨店の転換期に「ここにしかないものの集合体」を目指す新たな出発と位置づけ、売り場拡張工事を進める。平日は午前10時~午後5時、土日祝は午後6時までの営業を行う。

渋谷ヒカリエ「ShinQs」が店名変更 のれん街のロゴにも「東急百貨店」

2026年6月11日(木)

 渋谷ヒカリエの商業施設「渋谷ヒカリエ ShinQs」は6月11日から「ShinQs by TOKYU DEPARTMENT STORE」に店名を変更し、東急百貨店の屋号を冠して百貨店機能の存在意義を明確にした。店名変更を告げるオープニングでは藤田愛子店長が来店客を迎え、東急百貨店の稲葉満宏社長らと共に挨拶したほか、地下2・3階の「東横のれん街」も「東急百貨店 東横のれん街」にリニューアルされて店内表示が差し替えられた。渋谷では以前、東急百貨店東横店(2020年閉店)や本店(2023年閉店)がいずれも閉店しており、今回の屋号復活は百貨店機能をさらに進化させる意図を示すもので、同日には「日吉東急アベニュー」も「東急百貨店 日吉店」に改称した。

 ShinQsは2012年の渋谷ヒカリエ開業時に東急百貨店が開業させ、地下3階〜地上5階の約1万6000平方メートルに約230店を展開してきた。主に20〜40代の働く女性をターゲットに食料品やコスメ、アパレル、雑貨などを扱い、平日はオフィスワーカーやクリエーター、週末は来街者やインバウンド客に利用され、近年は売上を3年連続で更新している。藤田店長は「百貨店にできないことをしよう」という方針で若年層向けの売場づくりやイベントを行ってきた成果を強調し、これからもShinQs発で新しい提案を続けたいと述べた。

 施設では春から秋にかけて地下1階ビューティーフロアの改装を進め、今秋は東横のれん街の75周年記念企画を予定しており、2027年4月の15周年に向けた記念施策も順次打ち出していく計画である。

スズラン前橋店、11月末に営業終了 再開発計画の遅れを受けて

2026年6月3日

 スズランは前橋店を11月末で現店舗の営業を終了すると発表た。再開発の遅れや老朽化した設備に伴う多額の投資見通しが立たないことを理由に挙げた。周辺一帯は再開発が予定されており当初は同社も新施設に入居する方針で準備組合に参加していたが、コロナ禍以降の建設費高騰で計画が難航し、当初の施工開始や開業予定が繰り延べ・再検討され、現時点では新店舗計画は明確に示されていない。

 前橋店は市中心市街地で長年にわたりにぎわいを支えてきた老舗店舗であり、市長は営業終了を残念がるとともに関係者の連携による再開発事業の実現に期待を表明した。スズランは1952年設立で前橋店は同年開店、近年は売り場を縮小しており、売上高はピークの1992年から長期的に減少し、2025年8月期には75億5500万円で最終損益は1億8千万円の赤字となっている。現在は設備老朽化と不透明な消費環境を勘案して現店舗での営業継続が困難と判断し、11月末での閉店を決めた。