資本主義からの脱出 特別編 後編 情報と消費を利他の心につなげるガチャガチャランドの挑戦

相手のことを考え、思いやりを持って行動することこそ人間本来の姿だと思います。つまり、利他の心を持った生き物です。ところが相手のことを意識する能力を自らの利益を得る為に偏向させたのが、過度な資本主義の思想です。表面的には平和な装いを見せながら、インターネットを使った革新的な情報収集能力により、不特定多数の人々の利用履歴から、それぞれの嗜好や特性に応じて消費をさせて利益を吸い取るシステムが築かれているのではないでしょうか。
さて、選べるガチャガチャランドは、ガチャガチャの機械に入っているカプセルトイを全て取り出しかごに広げ、購入する人が自らカプセルトイを手に取って調べ、欲しいモノを合理的に手に入れることが出来る仕組みです。ガチャガチャの機械のハンドルを何度も廻して、欲しいモノが出るまで投資をしなければならない購入方法と比べると、消費者からの搾取は明らかに少なくなり、資本主義の方針に反する形といえます。消費者は最低限の消費で欲しいモノを手に入れるのです。事業として、利他の心が働いているわけです。
ガチャガチャランドの最大の特徴は、そこで生じた利益を公益団体である東日本大震災雇用・教育・健康支援機構が復興支援資金として活用している所にあります。つまり、ガチャガチャランドで楽しく消費をした人たちは、間接的に誰かのために利他の心を活かすことが出来るのです。こうした循環は、すべての子供たちに夢を与えようとカプセルトイを制作する事業者の利他の心につながります。
ガチャガチャランドは、主にSNS 情報によって広範囲に伝わり、多数の人々を会場に集めています。つまり、一面ではインターネットという新しい資本主義のテイストをしっかり活かしています。インターネットシステムを事業に活用することで、不特定多数の人々の利他の心を復興支援に繋げることが実現するわけです。
東日本大震災雇用・教育・健康支援機構はこの事業を行うことで、貪欲に利益獲得を目指します。そして、運営を継続する為の経費に充当する他は、利益はすべて復興支援の活動に還元していきます。資本主義の利益拡大至上主義をそのまま利他の活動に変換させていくのです。
選べるガチャガチャランドの挑戦は続きます。

デパート新聞社 社主


