|
明るい色彩と確かな描写力で自然美を描く作家伊藤正宏氏は、1960年宮城県に生まれた。油絵との出会いは3~4歳頃で、当時は近所に油絵を描いている人の家へ毎日のように一人で遊びに行っていたという。
小学2年生の時、上野にある西洋美術館へ姉に連れて行ってもらったのがきっかけで、コローやクールベ、印象派のモネやシスレーたちの作品と出会い、その絵に惹かれ、小学3年の時からは春、夏休みを利用し、毎年一人で西洋美術館へ作品を観に出かけていた。
中学生になり無性に油絵が描きたくなり、アルバイトで貯めたお金で画材具一式を買い揃えた。その頃に氏の中に、“画家になりたい”という思いが形作られた。
また、意思をもって自分の表現する手段として意識したのは16か17歳の頃だったと氏は振り返る。絵を描くことで何かとコミニュケーションしているという感覚を実感したという。寒さも時間も忘れ、無我夢中で制作に没頭していた氏だが、武蔵野美術短期大学を卒業後はグラフィックデザイナーを経て、20代で画家の道へ進むことになった。
1991年から1997年の間に海外の美術賞を多数受賞するなど、その独自の世界観が高い評価を得、油彩の新旗手として期待が寄せられている。
故郷の北上川や岩手山、小岩井牧場など身近な風景を丹念に見つめ、自然の光や風を感じさせる爽やかな風景作品約30点を集めて、今回百貨店で初めてとなる個展を開催する。
■会期:7月11日(水)~7月17日(火)
※最終日は午後5時30分閉場
■会場:小田急百貨店新宿店本館6階美術画廊 |