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日本の原風景ともいうべき里のたたずまいを写実的なタッチで描き続け「民家の尾身」として知られる尾身周三氏。
民家を描くようになったのは20代後半の日本が高度成長を果たした頃。物質的には豊かになったが、何か大切なものがなくなっていくと感じていた人々の心情に強く訴え、氏の人気は高まった。
「民家の画家」にとっての憂鬱は、対象とする民家そのものが年々消えていくことである。地方で対象となる民家を探すのにも、前以上の時間を要するようになった。荒川生まれの荒川育ちの尾身氏だが″田舎への憧れ″はずっと持ち続けているともいう。
今、平成の世になり、社会全体あるいは人の心までもがデジタル化しているのではないかと感じさせるできごとが頻発するようになってしまったが、そんな時代だからこそ忘れかけているあの心豊かな時代を思い起こさせる氏の絵画が貴重に思えてくる。今回の展覧会には25点余りの作品が出品予定だ。
●期間:2月1日(木)~7日(水)
● 会場:京急百貨店7階ギャラリー旬
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